カルシウムは、骨や歯の主要な成分であり、人間の成人では、体重の約2%を占めています。その99%は骨に含まれています。骨はからだを支持する働きがあるとともに、カルシウムの貯蔵庫として重要な役割を果しています。
日本成人の1日のカルシウム所要量は、600mgとされています。これに対し、摂取量は、約550mgであり、ここ20年余り増加していません。若い女性における鉄摂取量の不足を除き、カルシウムは、唯一の摂取量不足の栄養素です。
カルシウムは、血液や体液や細胞内に存在し、血液凝固、細胞活動の調節など、重要な生命活動に関わっています。そのため、各部分において、カルシウムの濃度は一定に保たれています。たとえば血液中では、カルシウム濃度が低下すると、上皮小体からパラトルモンというホルモンが増加し、骨からカルシウムが供給されます。逆にカルシウムが上昇すると、甲状腺からのカルシトニンというホルモンが増加し、骨にカルシウムが沈着します。
カルシウム摂取量が少なくても、必要なカルシウムは骨から供給されるので、ただちに生命活動に支障を来すことはありません。しかし、骨のカルシウムが不足すると、骨の強度が低下し、骨折しやすくなります。特に閉経後の女性では、女性ホルモンの低下と相まって、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすいので、十分なカルシウム摂取と適度の運動が不可欠です。
ストレスとカルシウムの関係は、実はまだよく分っていません。巷間では、「カルシウムが不足すると精神状態が不安定になり、イライラしたり怒りっぽくなる」と言われていますが、生理学や栄養学の専門書にこのような記述はありません。上述したように、カルシウム摂取が足りないとき、第一に影響を受けるのは骨であり、しかも骨の中のカルシウム量は、正常な生命機能維持に必要なそれに比し圧倒的に多いので、ただちにストレスの影響が出ることはありません。
ストレスが関係しうるのは、次のような場合です。血液中のカルシウムは、細胞の興奮性を低下させる安定化作用があります。ある人(若い女性が多い)が、ストレスのため過呼吸に陥ると、二酸化炭素が過剰排泄されます。二酸化炭素は水と結合すると炭酸という弱い酸になっているので、これが過剰排泄されると、体内はアルカリ度が強くなります(これを呼吸性アルカローシスという)。アルカローシスになると、血漿蛋白質はよりイオン化し、より多くのカルシウムイオンと結合するので、カルシウムイオンの濃度が低下します。そのため神経や筋肉の興奮性が異常に高まり、手足やのどの筋肉のけいれんが起こります。
ストレスが関与したこのような状態は、パニック発作、不安発作、過呼吸症候群と呼ばれています。筋肉のけいれんのほか、顔面蒼白、冷汗、心拍数の増加、呼吸困難感、意識水準の低下などが起こり、さらに不安が高まって、悪循環となります。本人はもとより、周囲の人も生命の危機を感じ、救急車を呼ぶことになります。しかしこの本態が分れば、注射や内服薬よりも即効性のある方法があります。それは、ペーパーバッグ・ブリージング(紙袋呼吸)法です。紙袋やビニール袋で鼻と口を覆い、そのまま呼吸していると、排出した二酸化炭素を再吸入することになり、アルカローシスが改善され、発作がおさまるのです。
パニック発作を起こしやすい人には、適当な袋を常に携帯するよう勧めています。
http://www.net-dream.jp
日本成人の1日のカルシウム所要量は、600mgとされています。これに対し、摂取量は、約550mgであり、ここ20年余り増加していません。若い女性における鉄摂取量の不足を除き、カルシウムは、唯一の摂取量不足の栄養素です。
カルシウムは、血液や体液や細胞内に存在し、血液凝固、細胞活動の調節など、重要な生命活動に関わっています。そのため、各部分において、カルシウムの濃度は一定に保たれています。たとえば血液中では、カルシウム濃度が低下すると、上皮小体からパラトルモンというホルモンが増加し、骨からカルシウムが供給されます。逆にカルシウムが上昇すると、甲状腺からのカルシトニンというホルモンが増加し、骨にカルシウムが沈着します。
カルシウム摂取量が少なくても、必要なカルシウムは骨から供給されるので、ただちに生命活動に支障を来すことはありません。しかし、骨のカルシウムが不足すると、骨の強度が低下し、骨折しやすくなります。特に閉経後の女性では、女性ホルモンの低下と相まって、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすいので、十分なカルシウム摂取と適度の運動が不可欠です。
ストレスとカルシウムの関係は、実はまだよく分っていません。巷間では、「カルシウムが不足すると精神状態が不安定になり、イライラしたり怒りっぽくなる」と言われていますが、生理学や栄養学の専門書にこのような記述はありません。上述したように、カルシウム摂取が足りないとき、第一に影響を受けるのは骨であり、しかも骨の中のカルシウム量は、正常な生命機能維持に必要なそれに比し圧倒的に多いので、ただちにストレスの影響が出ることはありません。
ストレスが関係しうるのは、次のような場合です。血液中のカルシウムは、細胞の興奮性を低下させる安定化作用があります。ある人(若い女性が多い)が、ストレスのため過呼吸に陥ると、二酸化炭素が過剰排泄されます。二酸化炭素は水と結合すると炭酸という弱い酸になっているので、これが過剰排泄されると、体内はアルカリ度が強くなります(これを呼吸性アルカローシスという)。アルカローシスになると、血漿蛋白質はよりイオン化し、より多くのカルシウムイオンと結合するので、カルシウムイオンの濃度が低下します。そのため神経や筋肉の興奮性が異常に高まり、手足やのどの筋肉のけいれんが起こります。
ストレスが関与したこのような状態は、パニック発作、不安発作、過呼吸症候群と呼ばれています。筋肉のけいれんのほか、顔面蒼白、冷汗、心拍数の増加、呼吸困難感、意識水準の低下などが起こり、さらに不安が高まって、悪循環となります。本人はもとより、周囲の人も生命の危機を感じ、救急車を呼ぶことになります。しかしこの本態が分れば、注射や内服薬よりも即効性のある方法があります。それは、ペーパーバッグ・ブリージング(紙袋呼吸)法です。紙袋やビニール袋で鼻と口を覆い、そのまま呼吸していると、排出した二酸化炭素を再吸入することになり、アルカローシスが改善され、発作がおさまるのです。
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