▼ ストレスと突然死
慢性的な長時間労働やリストラによる労働強化のなかで脳血管疾患や心臓疾患で死亡し、家族が労災認定を申請するといういわゆる過労死が社会問題になっています。また過労死の発症メカニズムをめぐって、過労やストレスと心臓突然死の関連について専門家の関心をたかめています。さらに、近年は虚血性心疾患や高血圧のような過労死と関連が深い循環器疾患は、WHOやILOが職場で予防可能な作業関連疾患のひとつとして取り上げるようになり、様々な心理社会要因との関連についての報告も増加しています。
突然死は、一般に、事故、外傷、自殺などの外因死を除いた自然死(病死)のうち、原因となった疾患の発症から24時間以内の死とされています。ただ米国では発症1時間以内の死を心臓性突然死として扱っているため、このなかには放置すれば死につながったと考えられる意識消失発作も含むことから蘇生例も含まれています。また突然死に類似した概念では、心肺機能停止状態になって救急車などで医療機関に搬入される場合をDOA(到着時心肺停止,dead on arrival)と呼んでいます。
豊嶋らは24時間内の突然死は日本人の病死総数の17.5%を占め、年間発症率は10万人対145(男170、女122)で男に多いとしています。また男女差は30−50代の働き盛りではさらにひろがり、男が女の数倍になるとされています。大阪府の監察医剖検統計では、24時間内の突然死1230例のうち、最も多かったのは心臓死で810例、そのうち虚血性心疾患は620例と全突然死の約半数を占めていました。その他の死因はくも膜下出血105例、脳出血81例、心筋症54例、弁膜症22例、であり、循環器疾患以外では、呼吸器疾患81例(肺炎、気管支喘息など)、消化器疾患60例(肝硬変、消化性潰瘍など)が多かったとしています。なお、上畑は、過労死の労災相談では、発症24時間内の心臓性突然死は、死後発見例を含めて全体の75パーセントを占めているとしています。
虚血性心疾患を含む心臓性突然死とストレスの関連では多くの研究があります。
1994年に開催された日本ストレス学会では「ストレスと心臓突然死」のシンポジウムがもたれ、このなかで、田代は、情動中枢の刺激でネコが突然死する実験を紹介し、心臓に基礎疾患がない場合でも情動ストレスによる負担が突然死を生じる可能性があり、不眠が加わるとその確率も大きくなると推論しました。長田は、心筋梗塞による急死の40パーセントが、1週間以上持続する慢性の生活ストレスでの心身消耗に関連していると報告、前原は、バス、タクシーや長距離トラック運転手の仕事中の心電図にみられる心室性期外収縮の解析から、長時間勤務直後や休息中の突然死の危険性を指摘しました。またシンポジウムの討論では、心臓突然死は、1)ストレスが強く作用している時よりも、その後に発症することが多い。2)メカニズムでは、強い交感神経(頻脈)の後に、副交感神経緊張(徐脈)が生じるというリズムの乱れがある。3)急性ストレスよりも、慢性の消耗性ストレスの関与が大きい。4)心筋梗塞などの虚血性心疾患での突然死も他の心臓性突然死もメカニズムは共通している、などの共通点があるとの意見がまとめられました。
また、1995年に出された日本産業衛生学会の循環器疾患の作業関連要因検討委員会報告書は、心臓突然死に関連する労働態様として、自動車運転労働、夜勤・交替労働、長時間労働や不眠、二重ストレスや強い精神的負荷が加わる労作などをリスクとしてあげています。なお、炎熱下での労働や運動による身体負荷は、急速な脱水状態をともなうことから血液凝固性を亢進させ、心臓突然死を招くことがあります。
http://www.net-dream.jp
突然死は、一般に、事故、外傷、自殺などの外因死を除いた自然死(病死)のうち、原因となった疾患の発症から24時間以内の死とされています。ただ米国では発症1時間以内の死を心臓性突然死として扱っているため、このなかには放置すれば死につながったと考えられる意識消失発作も含むことから蘇生例も含まれています。また突然死に類似した概念では、心肺機能停止状態になって救急車などで医療機関に搬入される場合をDOA(到着時心肺停止,dead on arrival)と呼んでいます。
豊嶋らは24時間内の突然死は日本人の病死総数の17.5%を占め、年間発症率は10万人対145(男170、女122)で男に多いとしています。また男女差は30−50代の働き盛りではさらにひろがり、男が女の数倍になるとされています。大阪府の監察医剖検統計では、24時間内の突然死1230例のうち、最も多かったのは心臓死で810例、そのうち虚血性心疾患は620例と全突然死の約半数を占めていました。その他の死因はくも膜下出血105例、脳出血81例、心筋症54例、弁膜症22例、であり、循環器疾患以外では、呼吸器疾患81例(肺炎、気管支喘息など)、消化器疾患60例(肝硬変、消化性潰瘍など)が多かったとしています。なお、上畑は、過労死の労災相談では、発症24時間内の心臓性突然死は、死後発見例を含めて全体の75パーセントを占めているとしています。
虚血性心疾患を含む心臓性突然死とストレスの関連では多くの研究があります。
1994年に開催された日本ストレス学会では「ストレスと心臓突然死」のシンポジウムがもたれ、このなかで、田代は、情動中枢の刺激でネコが突然死する実験を紹介し、心臓に基礎疾患がない場合でも情動ストレスによる負担が突然死を生じる可能性があり、不眠が加わるとその確率も大きくなると推論しました。長田は、心筋梗塞による急死の40パーセントが、1週間以上持続する慢性の生活ストレスでの心身消耗に関連していると報告、前原は、バス、タクシーや長距離トラック運転手の仕事中の心電図にみられる心室性期外収縮の解析から、長時間勤務直後や休息中の突然死の危険性を指摘しました。またシンポジウムの討論では、心臓突然死は、1)ストレスが強く作用している時よりも、その後に発症することが多い。2)メカニズムでは、強い交感神経(頻脈)の後に、副交感神経緊張(徐脈)が生じるというリズムの乱れがある。3)急性ストレスよりも、慢性の消耗性ストレスの関与が大きい。4)心筋梗塞などの虚血性心疾患での突然死も他の心臓性突然死もメカニズムは共通している、などの共通点があるとの意見がまとめられました。
また、1995年に出された日本産業衛生学会の循環器疾患の作業関連要因検討委員会報告書は、心臓突然死に関連する労働態様として、自動車運転労働、夜勤・交替労働、長時間労働や不眠、二重ストレスや強い精神的負荷が加わる労作などをリスクとしてあげています。なお、炎熱下での労働や運動による身体負荷は、急速な脱水状態をともなうことから血液凝固性を亢進させ、心臓突然死を招くことがあります。
http://www.net-dream.jp
この記事のトラックバックURL
http://netdream.blog112.fc2.com/tb.php/102-17f40808
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック


