疲れる、だるい

ここでは、 疲れる、だるい に関する情報を紹介しています。
夏の終わりから秋口にかけては、疲れやだるさを感じることが多いもの。疲労の大部分は日常生活の乱れによるものですが、思い当たる原因がないのに1週間以上も疲れがとれなかったり、発熱や体重減少などの症状が同時に見られるような場合は要注意です。

疲労の原因をチェックする

 疲れやだるさが長引くと、どこか悪いのではないかと不安になる方が多いようで、私が担当している総合診療科を受診される患者さんの中にも、疲れやだるさを訴える方が3割近くいます。
 確かに重大な病気の初期症状として疲労や倦怠感が出る場合もありますが、大部分は日常生活の中に原因があり、自分で解決できる種類のものです。病気ではないかと心配する前に、まず最近の生活を冷静に振り返って、思い当たる原因がないかどうかチェックしてみるとよいでしょう。
 疲労は、スポーツや肉体労働などでからだを使いすぎたことによって起きる「肉体的疲労」、人間関係や仕事上のストレスなどが原因になっている「精神的疲労」、それに「病気による疲労」の3種類に分けられます。
 最近の生活をチェックしてみて、普段やらないような激しい運動をした、残業が続いた、あるいは職場や家庭でトラブルがあったなど、疲労の原因がはっきりわかる場合は心配することはありません。疲労というのは精神的要素が大きいので、あまり神経質になると一層疲れがひどくなります。

疲労を早く回復するには

 疲労はなるべく早めに取り除くことが大切です。疲労の種類によって回復方法は違ってきますから、次の点を参考にして自分に合った方法を工夫してみてください。
■肉体的疲労の場合
 ゆっくり休養をとるのが一番です。健康な人なら一晩ぐっすり眠れば疲れの大半はとれるものです。もちろん年をとるにしたがって疲れが残りやすくはなりますが…。忙しくて睡眠時間が十分とれない場合は昼休みなどを利用して昼寝をするとよいでしょう。10分程度の昼寝でも夜の睡眠60分に相当する効果があるといわれるほどで、短時間でもかなり疲れがとれます。
 きちんと食事をして栄養補給することは健康を維持する基本です。夏場は食欲が衰え、つい口当たりのいい麺類や冷たい飲み物だけですませてしまいがちですが、これでは栄養不足になって疲労が回復しません。いろいろな食品をバランスよく、できれば1日30食品とるように心がけましょう。特に疲労回復にはビタミンB1が有効ですから、不足しないように注意してください。ビタミンB1は豚肉、レバー、そば、胚芽米、ライ麦パン、ピーナッツなどに多く含まれています。これらの食品をニンニクと一緒にとるとビタミンB1の吸収がよくなります。
 疲労を未然に防ぐ努力も大切です。自分の年齢や体力を考慮して何事もやりすぎないこと。八分目程度にとどめておきましょう。夏休みになると、日ごろは運動しないような人でも張り切って激しい運動に挑戦したりするものです。すると翌日はからだのあちこちが痛む、疲れが残るという結果になり、せっかくの運動も逆効果になってしまいます。
 運動をする場合は、その前後に筋肉を温めるウォーミングアップ、筋肉を冷やすクーリングダウンを必ず行うようにしましょう。いずれも軽いジョギングか体操でいいでしょう。これをきちんとやるかどうかで後の筋肉疲労がずい分違ってきます。
■精神的疲労の場合
 現代人の疲労の大部分はストレスによる精神的疲労といわれています。精神的疲労の場合は単に休養をとるより、趣味、旅行、運動などで積極的に気分転換をはかるほうが効果的です。時間的に余裕のないときは、ゆっくり入浴したり、適度のアルコールを楽しむのもよい方法です。
 現代社会はストレスが多く、精神的な疲労を取り除くのはそう簡単ではありませんが、いろいろ試してみて、自分に合ったストレス解消法をいくつか見つけておくことです。そうすれば状況に応じていずれかの方法でストレス解消がはかれます。



1週間以上続く疲労は要注意

 これといって思い当たる原因もないし、休養をとっても疲れがとれない。そんな状態が1週間以上も続いたり、疲労に加えて、発熱、食欲減退、体重減少など他の症状が出てきた場合には何らかの病気が原因になっている可能性が高いですから、思い切って受診することをおすすめします。検査を受けて異常がないことがわかれば安心できますし、もし何かの病気であった場合には早期発見につながります。
 また、病気からくる疲労の場合はからだが重いという感じがしますから、それも判断の1つの目安になるでしょう。私自身も腎炎になった経験があり、そのときには、とにかくからだが重くて身のおきどころがない感じでした。患者さんからも「通勤電車の中で立っていられないほどからだが重い」とか、「夜寝ると布団にからだが沈み込むような感じがする」といった話をよく聞きます。"病感"とでもいいますか、これは普通の疲れとは違うと感じさせるものがあります。

疲労が出る主な病気

 全身に影響を及ぼす病気であれば、多少の差はあっても疲労感や倦怠感が出ますが、特に注意すべき重大な病気としては、肝臓病、腎臓病、糖尿病、結核、悪性腫瘍(主に消化器系のがん)などが挙げられます。
 甲状腺の病気も日本人には比較的多いものです。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低下症(粘液水腫)はどちらも疲れやだるさが出ます。また、貧血や低血圧だと疲れやすくなります。
 いずれの場合も、病気が進行してくると疲労感や倦怠感に加えてそれぞれの病気に特有の症状が出てきますから、からだの状態に変わったところがないかどうか注意深く観察してください。疲れが長引くようなら、毎日決まった時刻に体温と体重を測って記録しておくとよいでしょう。微妙な体調の変化がよくわかりますし、受診する際に参考資料として持って行くと病気の診断にも役立ちます。
 疲労感や倦怠感のほかに目立った症状がない場合は、総合診療科ないしは一般内科を受診するとよいでしょう。

対応に注意したい精神疾患

 精神的なものが原因で疲れやだるさが出る場合もあります。うつ病や更年期障害などが代表的なもので、身体的疾患と違ってなかなか対応が難しいものです。
 人口の高齢化や不況の影響もあってか、近年はうつ病が増加しているようです。うつ病の場合は自分では気づかないことが多いので、周囲の人が注意して適切に対処してあげることが望まれます。
 初老期のうつ病のはしりには、疲れやだるさ、不眠などを訴えるケースがよく見られます。「最近ひどく疲れるんだ」とか「どうも、からだがだるくて」といった表現でSOS信号を発している場合がありますから、相手がどういう気持ちでそう言っているのかを考えて、よく話を聞いてあげることが大切です。
 「疲れてるのはみんな同じなんだから、もっとしっかりしろよ」などと安易に励ますのは禁物です。相手は「自分はやっぱりダメなんだ…」とよけいに追いつめられた気持ちになってしまうことがあるからです。そういう場合は「それは大変だろうね。わかるよ。でも、そのうち必ずよくなるから」と相手の気持ちに沿って受け止めてあげることです。
 適切な薬を服用すれば1、2カ月で症状が好転することが多いので、うつ病が疑われる場合は早めに専門医を受診するように、周囲の人が上手に勧めてください。
 更年期障害の不定愁訴の1つとして、疲れやだるさを訴えるケースも目立ちます。ホルモンのバランスがくずれて心身共に不安定になっているのに加えて、時期的に子育て終了、夫の定年退職、親の介護などが重なるため、さまざまな症状が出てきます。
 更年期障害の場合も家族の理解や思いやりが欠かせません。趣味や運動などに挑戦して生活に張りをもたせると症状が改善することが多いものですが、症状がひどい場合は専門医に相談してみるとよいでしょう。

http://www.net-dream.jp
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://netdream.blog112.fc2.com/tb.php/104-baab94a1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック