食べ物がつかえたり、むせたりするのは誰にもあることで、ことに高齢者にはよくみられます。ただし、それが頻繁に起きたり、次第に症状が強くなるような場合は、何らかの病気が原因になっている可能性がありますから注意が必要です。
主な原因は食道の障害
食べ物の通り道である食道は、のどから胃の入り口までつながる細長い楕円形の管です。長さ約25センチメートル、直径は2センチメートルほどで、ふだんは平たく閉じていますが、食べ物が入ると上から順に開いて、食べ物を胃へ送り込む仕組みになっています。これを食道のぜん動運動と呼んでいます。食べ物が食道を通過するのにかかる時間は液体で約1秒、固形物で5〜6秒です。
私たちは日ごろ、特に意識することなく自然に食べ物を飲み込んでいますが、口から入った食物を胃に送り込むのには、さまざまな神経や筋肉が微妙にかかわり合っています。食べ物が飲み込みにくいというのは、食道に障害がある場合が多いのですが、そのほかにもさまざまな原因が考えられます。
たとえば、虫歯があったり、口内炎で口の中が腫れていたりしても飲み込みにくくなりますし、咽頭炎や喉頭炎などのどの炎症が原因になっていることも少なくありません。神経系統の疾患や全身性の疾患の一症状として嚥下障害が起きることもあります。また、ときには検査をしても異常が認められず、心因性のものが原因と考えられるようなケースもみられます。
症状をよく観察する
一口に食べ物が飲み込みにくいといっても、人によって症状はさまざまです。代表的なものとしては次の3つが挙げられます。
■つかえ感がある
何らかの原因で食道が狭くなっているために起こります。食道がんの場合もあるので注意が必要です。
■しみる
食道の粘膜が荒れているときにみられる症状です。特に熱いものやアルコール類、柑橘類を食べたときなどに起こります。
■むせる
食べ物を飲み込むときには、食道の上部にある神経や筋肉が働いて食べ物が気管に入らないようにコントロールしています。しかし、それらの機能がうまく働かなくなると、食べ物がスムーズに食道に入らず気管に入ってしまうためにむせます。
よくかまずにあわてて食べ物を飲み込んだりすると、誰でもつかえたり、むせたりするものです。そうした一過性のケースは心配ありませんが、それが長く続いたり、だんだん症状がひどくなるような場合には一度、専門医を受診するほうが安心です。高齢者の場合も「年のせいだ」と思い込まず、診察を受けるようにしてください。
どの部分にどのような異常があるのか、固形物が飲み込みにくいのか流動物が飲み込みにくいのか、嚥下障害以外にも何か異常があるのか、さらに異常に気付いた時期や症状の変化などをチェックし、受診する際に医師に伝えてください。
飲み込みにくさが主症状の場合は消化器内科または消化器外科、あるいは内科を受診します。症状がのどに近い場合はさらに耳鼻咽喉科で診てもらうことも必要です。
疑われる主な病気
飲み込みにくいという症状が出る病気はいろいろありますが、主な病気としては次のものが挙げられます。
■逆流性食道炎
食道炎は、食道内側の粘膜に炎症が起きる病気です。原因によっていくつかの種類がありますが、最も多いのは逆流性食道炎です。
食道と胃の接合部(噴門)には括約筋のような内圧の高い部分があり、食べ物が胃に入るときだけ開き、ふだんは締まっていて、胃の内容物が逆流するのを防ぐ仕組みになっています。しかし、その機能が低下して締まりが悪くなったり、胃の圧力が高くなったりすると、胃の内容物が食道に逆流します。胃と違って食道の粘膜は胃酸に弱いので、胃の内容物とともに逆流する胃液(十二指腸液、胆汁、膵液などの場合もある)によって炎症が生じ、胸やけがする、つかえる、しみるなどの症状が現れます。
逆流性食道炎は肥満の人や高齢者に多くみられます。また、脂肪の多い食事やチョコレート、アルコールなども原因になります。油っぽい料理を食べたり飲み過ぎたりした後に胸やけが起きるのは、これらの食事の反応として括約筋がゆるむためで、食道炎の一種といえます。
ですから、肥満の人は標準体重に戻す努力が必要です。食事の内容にも注意しましょう。食後すぐに横になると逆流しやすいので避けてください。夜寝るときは上体を少し高くするとよいでしょう。このほか、食道の粘膜を保護するため食後に牛乳を飲むのもよい方法です。ほとんどの場合、こうした生活上の注意と薬物療法(制酸薬、粘膜保護薬など)で症状が改善します。
■食道潰瘍
食道炎が進行して食道の粘膜にびらんや潰瘍が生じた状態で、胸やけや痛み、つかえ感が強くなります。潰瘍の傷あとが引きつれて食道の狭窄が起きることがあります。
■食道裂孔ヘルニア
胸部と腹部の間には横隔膜があり、食道は横隔膜にある食道裂孔という孔を通って胃とつながっています(図参照)。その食道裂孔がゆるんで、胃の一部が胸部のほうへ入り込んだ状態が食道裂孔ヘルニアです。それだけでは病気とはいえませんが、逆流性食道炎を起こす原因になります。
食道裂孔ヘルニアは、年を取るにつれて増えてきます。高齢になるとからだの組織がゆるんでくる、背中が曲がって腹圧が上がるなど、ヘルニアを促進する要因が多くなるためです。肥満も腹圧を高くしてヘルニアを誘発しやすいとされています。
■アカラジア
食道下端がけいれんを起こしたようにかたくなってゆるまなくなり、食べ物が通りにくくなる病気です。食べ物が胃に入るまでに数十分、場合によっては数時間もかかることがあります。
アカラジアは食道のぜん動運動をつかさどる神経が変性することによって起きるといわれています。詳しいメカニズムはまだわかっていませんが、ストレスなども関係していると考えられています。
食べ物が食道に長時間とどまるため、食道の粘膜が刺激され、食道炎や食道潰瘍を起こしやすくなります。ですから、食事は少量ずつ何回かに分けて食べるようにし、刺激物は避けましょう。
治療法としては、食道の筋肉を弛緩させる薬物療法、下部食道の狭窄部を開くバルーン拡張法があります。それでも効果がない場合は手術を行います。
■食道がん
食べ物が飲み込みにくいとき、最も注意が必要なのは食道がんです。食道がんは、たばこやアルコールを多くたしなむ人によくみられます。熱い物や辛い物など刺激物を好む人にも多い病気です。50歳過ぎから増加し、60歳代に最も多くみられます。
早期の食道がんは、ほとんど自覚症状がありません。ある程度進行してくると、食べ物がつかえるなどの症状が現れます。
食道がんはX線検査で見つかることもありますが、早期の小さながんを発見するには内視鏡検査で調べるのが確実です。ルゴールという色素を食道の粘膜にぬる方法が開発され、早期発見に効果をあげています。
中高年で、たばこやアルコールをたしなむ人は、半年から1年に1回、胃とともに食道の内視鏡検査を受けることをおすすめします。粘膜の浅い部分にとどまっている早期のがんで、大きさが3センチメートル以下なら切開手術をせずに内視鏡で切除することができますし、進行がんの場合でも近年は治療技術の進歩によって治癒率が向上しています。
http://www.net-dream.jp
主な原因は食道の障害
食べ物の通り道である食道は、のどから胃の入り口までつながる細長い楕円形の管です。長さ約25センチメートル、直径は2センチメートルほどで、ふだんは平たく閉じていますが、食べ物が入ると上から順に開いて、食べ物を胃へ送り込む仕組みになっています。これを食道のぜん動運動と呼んでいます。食べ物が食道を通過するのにかかる時間は液体で約1秒、固形物で5〜6秒です。
私たちは日ごろ、特に意識することなく自然に食べ物を飲み込んでいますが、口から入った食物を胃に送り込むのには、さまざまな神経や筋肉が微妙にかかわり合っています。食べ物が飲み込みにくいというのは、食道に障害がある場合が多いのですが、そのほかにもさまざまな原因が考えられます。
たとえば、虫歯があったり、口内炎で口の中が腫れていたりしても飲み込みにくくなりますし、咽頭炎や喉頭炎などのどの炎症が原因になっていることも少なくありません。神経系統の疾患や全身性の疾患の一症状として嚥下障害が起きることもあります。また、ときには検査をしても異常が認められず、心因性のものが原因と考えられるようなケースもみられます。
症状をよく観察する
一口に食べ物が飲み込みにくいといっても、人によって症状はさまざまです。代表的なものとしては次の3つが挙げられます。
■つかえ感がある
何らかの原因で食道が狭くなっているために起こります。食道がんの場合もあるので注意が必要です。
■しみる
食道の粘膜が荒れているときにみられる症状です。特に熱いものやアルコール類、柑橘類を食べたときなどに起こります。
■むせる
食べ物を飲み込むときには、食道の上部にある神経や筋肉が働いて食べ物が気管に入らないようにコントロールしています。しかし、それらの機能がうまく働かなくなると、食べ物がスムーズに食道に入らず気管に入ってしまうためにむせます。
よくかまずにあわてて食べ物を飲み込んだりすると、誰でもつかえたり、むせたりするものです。そうした一過性のケースは心配ありませんが、それが長く続いたり、だんだん症状がひどくなるような場合には一度、専門医を受診するほうが安心です。高齢者の場合も「年のせいだ」と思い込まず、診察を受けるようにしてください。
どの部分にどのような異常があるのか、固形物が飲み込みにくいのか流動物が飲み込みにくいのか、嚥下障害以外にも何か異常があるのか、さらに異常に気付いた時期や症状の変化などをチェックし、受診する際に医師に伝えてください。
飲み込みにくさが主症状の場合は消化器内科または消化器外科、あるいは内科を受診します。症状がのどに近い場合はさらに耳鼻咽喉科で診てもらうことも必要です。
疑われる主な病気
飲み込みにくいという症状が出る病気はいろいろありますが、主な病気としては次のものが挙げられます。
■逆流性食道炎
食道炎は、食道内側の粘膜に炎症が起きる病気です。原因によっていくつかの種類がありますが、最も多いのは逆流性食道炎です。
食道と胃の接合部(噴門)には括約筋のような内圧の高い部分があり、食べ物が胃に入るときだけ開き、ふだんは締まっていて、胃の内容物が逆流するのを防ぐ仕組みになっています。しかし、その機能が低下して締まりが悪くなったり、胃の圧力が高くなったりすると、胃の内容物が食道に逆流します。胃と違って食道の粘膜は胃酸に弱いので、胃の内容物とともに逆流する胃液(十二指腸液、胆汁、膵液などの場合もある)によって炎症が生じ、胸やけがする、つかえる、しみるなどの症状が現れます。
逆流性食道炎は肥満の人や高齢者に多くみられます。また、脂肪の多い食事やチョコレート、アルコールなども原因になります。油っぽい料理を食べたり飲み過ぎたりした後に胸やけが起きるのは、これらの食事の反応として括約筋がゆるむためで、食道炎の一種といえます。
ですから、肥満の人は標準体重に戻す努力が必要です。食事の内容にも注意しましょう。食後すぐに横になると逆流しやすいので避けてください。夜寝るときは上体を少し高くするとよいでしょう。このほか、食道の粘膜を保護するため食後に牛乳を飲むのもよい方法です。ほとんどの場合、こうした生活上の注意と薬物療法(制酸薬、粘膜保護薬など)で症状が改善します。
■食道潰瘍
食道炎が進行して食道の粘膜にびらんや潰瘍が生じた状態で、胸やけや痛み、つかえ感が強くなります。潰瘍の傷あとが引きつれて食道の狭窄が起きることがあります。
■食道裂孔ヘルニア
胸部と腹部の間には横隔膜があり、食道は横隔膜にある食道裂孔という孔を通って胃とつながっています(図参照)。その食道裂孔がゆるんで、胃の一部が胸部のほうへ入り込んだ状態が食道裂孔ヘルニアです。それだけでは病気とはいえませんが、逆流性食道炎を起こす原因になります。
食道裂孔ヘルニアは、年を取るにつれて増えてきます。高齢になるとからだの組織がゆるんでくる、背中が曲がって腹圧が上がるなど、ヘルニアを促進する要因が多くなるためです。肥満も腹圧を高くしてヘルニアを誘発しやすいとされています。
■アカラジア
食道下端がけいれんを起こしたようにかたくなってゆるまなくなり、食べ物が通りにくくなる病気です。食べ物が胃に入るまでに数十分、場合によっては数時間もかかることがあります。
アカラジアは食道のぜん動運動をつかさどる神経が変性することによって起きるといわれています。詳しいメカニズムはまだわかっていませんが、ストレスなども関係していると考えられています。
食べ物が食道に長時間とどまるため、食道の粘膜が刺激され、食道炎や食道潰瘍を起こしやすくなります。ですから、食事は少量ずつ何回かに分けて食べるようにし、刺激物は避けましょう。
治療法としては、食道の筋肉を弛緩させる薬物療法、下部食道の狭窄部を開くバルーン拡張法があります。それでも効果がない場合は手術を行います。
■食道がん
食べ物が飲み込みにくいとき、最も注意が必要なのは食道がんです。食道がんは、たばこやアルコールを多くたしなむ人によくみられます。熱い物や辛い物など刺激物を好む人にも多い病気です。50歳過ぎから増加し、60歳代に最も多くみられます。
早期の食道がんは、ほとんど自覚症状がありません。ある程度進行してくると、食べ物がつかえるなどの症状が現れます。
食道がんはX線検査で見つかることもありますが、早期の小さながんを発見するには内視鏡検査で調べるのが確実です。ルゴールという色素を食道の粘膜にぬる方法が開発され、早期発見に効果をあげています。
中高年で、たばこやアルコールをたしなむ人は、半年から1年に1回、胃とともに食道の内視鏡検査を受けることをおすすめします。粘膜の浅い部分にとどまっている早期のがんで、大きさが3センチメートル以下なら切開手術をせずに内視鏡で切除することができますし、進行がんの場合でも近年は治療技術の進歩によって治癒率が向上しています。
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接合部潰瘍 をサーチエンジンでマッシュアップして検索しブログでの口コミ情報を集めてみると…
2008/05/27(火) 03:52:35 | 病名・病気・医学のブログリンク集


