急な胸痛が起こったら

ここでは、 急な胸痛が起こったら に関する情報を紹介しています。
胸痛を引き起こす病気の中で特に危険なのは心筋梗塞、解離性大動脈瘤などで、手当てが遅れると命にかかわります。耐えられないほどの痛みが15分以上続くときはただちに救急車を呼ぶことが必要です。




▼楽な姿勢で安静に

 胸痛の中には神経痛や筋肉痛など心配のないものもありますが、心臓病など危険な病気である可能性も高いので、症状をよく観察し、適切に対処することが望まれます。

 急に胸の痛みを感じたときは、まず安静にすることが第一です。戸外の場合は座るか、またはしゃがみます。室内の場合はなるべく楽な姿勢をとるといいでしょう。必ずしも寝る必要はありません。座って机の上にうつぶせになる、何かによりかかるといった形でもかまいません。呼吸が苦しい場合は上体を少し高くしたほうが楽になります。

 上着やネクタイなどからだを締め付けるような衣類はゆるめます。診断がつくまでは、胸部を温めたり冷やしたりといった手当てはしないようにします。寒気がするようなら部屋を暖め、軽い毛布などで保温します。

▼ 症状を観察するポイント

 どの部分が痛むのか、どんな風に痛むのか、どんなときに痛むのか(呼吸したとき、せきをしたとき、運動したとき、食後など)、痛みの持続時間、その他の症状(呼吸困難、せき、発熱、冷や汗、吐き気など)を注意深く観察し、受診する際に医師に伝えます。

 からだを動かしたときに軽い痛みがあるという程度なら2〜3日様子をみてもかまいませんが、胸痛の場合は早めに専門医の診察を受けたほうが安全です。痛みの出方は個人差があり、狭心症の発作でも本人がそれと気付かないほど軽いケースもあるからです。

 助けを求めるほどの激痛に見舞われたときや、たとえがまんできる程度の痛みでもそれが15分以上続くときは迷わず救急車を呼ぶべきです。中高年の人はとかく「もし救急車を呼んで、たいした病気でなかったら体裁が悪い」とためらいがちですが、中高年の場合は「危険な病気ではないか」と考えたほうが間違いありません。

▼胸痛を引き起こす病気

 急な胸痛を引き起こすものとしては、まず心臓や肺の病気が挙げられますが、それ以外にも胸部の大動脈、消化器(食道・胃・十二指腸、胆嚢、膵臓など)、背骨や肋骨、胸の筋肉、神経の病気など、さまざまな原因が考えられます。次に危険度の高い要注意の病気を挙げてみます。



心臓の病気

■狭心症・心筋梗塞

どちらも心筋(心臓の筋肉)への血液不足によって起きる病気で、中高年の心臓病の代表的なものです。心筋に血液を送る冠動脈が動脈硬化で狭くなったり、痙攣を起こしたりする一時的な血流不足で起きるのが狭心症、血栓が詰まって血流が途絶えてしまい、心筋が壊死してしまうのが心筋梗塞です。  

狭心症は階段を上るなどの激しい動作、興奮などの精神的要因、寒風にさらされる寒冷刺激などによって起きる労作狭心症が多いのですが、睡眠中や安静時に突然起きる安静狭心症もあります。  

狭心症の場合は左胸から中央部にかけて、圧迫されるような痛み、あるいは締め付けられるような痛みが出ます。首の付け根、左側の肩、腕にしびれを伴って痛みが放散する場合もあります。痛みは通常は3〜4分、長くても15分以内におさまります。狭心症の発作にはニトログリセリンが有効です。  

これに対して心筋梗塞は痛みが激烈で、持続時間が長いのが特徴です。「左胸をわしづかみにされるような痛み」とか「死を予感させる痛み」とよく形容されます。痛む場所はやはり左胸から中央部で、冷や汗や吐き気を伴うことがあります。  

心筋梗塞では死亡された方の約半数が4時間以内、3分の1が30〜40分以内というデータが出ていますから、一刻も早く集中治療室のある病院に運ぶことが必要です。ニトログリセリンは効果がありません。  
■急性心膜炎

心臓を包んでいる心膜に炎症が起きる病気で、多くはウイルスが原因です。熱、せき、頭痛、のどの痛みなど風邪のような症状があってから2〜3日後に胸痛が起きます。鈍い、表在性(皮膚に近い部分)の痛みで、深呼吸やせきをすると痛みが強くなります。なるべく早く循環器科へ。
血管の病気

■大動脈瘤

心臓から全身に血液を送る大動脈に瘤ができる病気で、瘤が破裂すると非常に危険です。胸痛を起こすのは胸部に大動脈瘤ができた場合です。真性大動脈瘤と解離性大動脈瘤の2つのタイプがあります。  

真性大動脈瘤は、動脈硬化や梅毒のために大動脈の血管壁が弱くなり、一部分がふくらんで瘤のようになるもので、急にふくらんだときに激しい痛みが出ます。  

解離性大動脈瘤は、血管壁の中に血液が入り、血管壁に裂け目が生じて「焼け火箸を突っ込まれたような激痛」が起こります。痛む場所は胸と背中。首の付け根、肩、背中、腰と痛みが移動することもあります。  

一刻も早く循環器科、心臓血管外科のある病院へ運ぶことが必要です。


肺の病気

■自然気胸  

何らかの原因で肺に穴があいて肺が縮んでしまう病気で、若い男性によくみられます。突然鋭い痛みが襲い、息苦しさや呼吸困難を伴います。深呼吸やせきをすると痛みが増強します。片方の肺が縮んでも、もう一方の肺が機能を補うのでしばらくすると痛みはおさまり、まず命に別条ありません。なるべく早く呼吸器科を受診します。


■胸膜炎  

肺を包んでいる胸膜に炎症が起きる病気です。以前は結核によるものが多かったのですが、最近はウイルス感染によるものが多くなっています。表在性の鋭い痛みで、深呼吸、せきで痛みが増強します。この場合もなるべく早く呼吸器科へ。


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2007/12/14(金) 15:49:50 | クチコミコミュニケーション