乳がん検査

ここでは、 乳がん検査 に関する情報を紹介しています。
女性のがんである乳がんと子宮がんは、他のがんに比較して、若い年代から始まる傾向がありますので、40才以上の全国民が対象である健康診査のがん検診でも、これらのがんは30才以上が対象となっています。欧米では、乳がんは患者発生数および死亡者数の両面で最多であり、しかも50才代からの発見率が高いため、米国では50才からのマンモグラフィーの受診が、健康診断として臨床予防医学の面から推奨されています。
 健康診断の乳がん検査としては、先ず問診と乳房触診と視診が行われます。これに超音波乳房検査や低管電圧による軟X線をもちいる乳房撮影(マンモグラフィー)検査が、二次精密検査として行われます。しかし、主要な検査である乳房触診は、感度および特異度が低く、正確な診断が難しいため、最近では超音波乳房検査やマンモグラフィーが、一次検査に加えられて実施されることが多くなっています。
 図は、厚生省の人口動態統計で、乳がんによる死亡者数と死亡率の年次推移ですが、年々増加していることが分かります。
 以上のような検査で、乳がんの疑いがもたれるしこりが認められ、良性か悪性かの鑑別が難しい場合は、しこりに針を刺して細胞をとって、顕微鏡的に調べる吸引穿刺針細胞診が行われることがあります。また、場合によっては局所麻酔を行い、しこりを摘出してがんか否かを調べることもあります。
 乳がんの危険因子としては、年齢が40才以上の女性、未婚なら30才以上、初産年齢が30才以上、閉経年齢が55才以上、肥満度が20%以上、良性乳腺疾患の既往者、乳がんの既往者、乳がんの家族歴を有する者などが挙げられています。乳がんは、自己触診と視診による発見が可能であり、早期発見が比較的容易であり、早期発見ができれば治療成績がかなり良いことが特徴であるがんです。しかも最近では、乳房を残して手術する乳房温存療法が行われることが多くなり、乳がん即乳房喪失という危険が大変少なくなってきています。しかし、発見が手遅れになりますと乳房温存療法が行えなくなりますので、毎月1回の自己検診法による乳房のチェックを習慣付けることが望まれます。
 自己検診は、生理直前の数日は避け、毎月1日を決めて入浴時に行うのがよいでしょう。異常を感じたら、すぐに乳腺専門の外科を受診して、心配ないか否かを診てもらうことが必要です。
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