ダイエット食品とは?
ダイエット(diet)とは、もともと「日常の飲食物」という意味です。しかし、そのほかに「食事療法」などという意味があるところから、それが転じて「やせる食事」あるいは「美容食」という意味に使われるようになりました。
ここでは、そういったダイエット食品について考えてみることにします。
どんな食品が市販されているのか
1 砂糖に代わる甘味料
砂糖は肥満の大敵ということから、最近では、コーヒーや紅茶への砂糖をひかえたり、砂糖に代わる甘味料を用いる人がふえています。
ダイエット食品としての砂糖に代わる甘味料は、甘みがあって、しかもエネルギーが少ないものが求められています。
このような甘味料に、マルチトール、ソルビトール、サッカリン、ステビア、ソーマチン、アスパルテームなど多くの種類があります。
商品の種類についてはマルチトールを用いるものが多く、液体や粉末の状態で売られたり、清涼飲科、果汁飲科、ジャム、ビスケット、あめ玉などに添加されたりしています。
それでは、市販されている甘味料やそれを添加した加工食品はどのような成分からできているのか、日本食品標準成分表の数字と比較しながら見てみましょう。
まず、図1をごらんください。これは、砂糖に代わる2種類の甘味料のエネルギーがどのくらいで、それぞれの糖質の内訳がどうなっているのかを示したものです。
甘味料1、甘味料2の主成分であるマルチトールは、体内で消化吸収されにくいという性質があるため、マルチトールを多く含むものほどエネルギーは減少しています。ただし、甘味という点から見ると、砂糖を100とした場合、マルチトールは80〜95%です。そのため、砂糖の200〜300倍の甘味を持つステビアを少量加え、甘味を補っています。
また、マルチトールは消化吸収されにくいために、多くとると下痢をすることもあります。
2 精製してない米や小麦など
これがなぜ「やせる食事」や「美容食」として市販されているかというと、ぬか、ふすま等の消化されないあるいは消化されにくい部分を含んでいるという点が第一です。つまり、体内に消化吸収される割合が少ないので、食べてもエネルギーとして体内に蓄積されるおそれがないということです。またビタミンB群を多く含むので美容効果が高いというのもうたい文句の一つです。しかし、市販品の栄養成分をしらべてみると、通常の食品と比べ、あまり大きな差はなく、しかもぬか(ふすまなど)中のビタミンB群は消化吸収率が低いので、十分利用されるとは限りません。
精製した方が消化吸収率が高いです。
市販されているものには、玄米パンや袋のまま3〜5分間温めると食べられる玄米粥、精製してない小麦粉を主原料に、オレンジの皮、にんじん、ごまなどを加えて乾パンに焼きあげたものなど、多くの種類のものがあります。
3 食物繊維を加えた食品
食物繊維は、木材、さとうきび、りんご、とうもろこし、ふすま、こんにゃく芋、海藻などを原料としています。
粉末や粒状の形で、食物繊維そのものを売っている場合は、直接水といっしょに飲むのが一般的ですが、調理用として使用されるものもあります。
加工食品として市販されているものでもっとも多いのは、パンやビスケットで、中には即席ラーメンのように麺状にして食べるものもあります。これらをエネルギーの面から見ると、加えた繊維量が多くなるほど、エネルギーは減少することになります。
4 脂肪をおさえた食品
本来含まれているべき脂肪量を少なくした食品で、牛乳の代わりに脱脂乳や脱脂粉乳を加えたミルクやヨーグルト、または水で希釈したマーガリン、マヨネーズ、ドレッシングなどがあります。
これらの加工食品の栄養成分を見ると、ミルクやヨーグルトの場合は、たしかに脂肪量は減っているものの、その代わりにたんぱく質や糖質の量が相対的にふえているので、全体のエネルギーは1割ぐらいしか減っていません。
また、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシングなどは、エネルギー量は40〜50%に減少していますが、脂肪が減った分だけ水分含有量が多くなっています。
5 大豆加工食品
太り過ぎた体重を減らすために食事量を極端に減らしますと、エネルギーだけでなくたんぱく質の摂取量も減少します。それを補給する意味で、粉末または顆粒状のプロテイン(たんぱく質を多く含む大豆加工食品)を用いることがあります。プロテインを水や牛乳に溶かして飲むと、たんぱく質が摂取できるうえに胃の中で膨張し、少量でも満腹感が得られるという利点もあるからです。しかし、食事としてのおいしさに欠けることが難点です。
プロテインの成分を、きな粉と比較してみますと、たんぱく質は2倍以上含んでいますが、糖質は約70%、脂質は約90%、エネルギーは約15%減です。
肥満予防のための食生活の基本
肥満は、消費するエネルギーより摂取するエネルギーのほうが大きいために起こります。
国民栄養調査から、総エネルギーに占める各食品群の割合をみますと、エネルギーのもっとも大きいのは穀類、とくに米で、次いで小麦、肉、油脂、魚介の順になっています。
ですから、摂取エネルギーを減らすには、まず穀類の摂取量を減らすことが必要です。しかし穀類を減らすと、それにともなってたんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取も減少します。やはり1つの食品だけを目の敵にせず、全体的に栄養のバランスを考え、どの栄養素も不足しないようにしながら、総量としてのエネルギーを減らすような食事がもっとも理想的だといえるでしょう。
また、肥満予防のためには、食事をコントロールするだけではなく、からだを動かして摂取したエネルギーを消費することがもっとも理想的です。
ダイエット食品を使用する場合の注意
1 必要性についてよく考えてください
肥満のため食事を制限しようとするときは、まずどの程度のエネルギーにするかを決め、つぎにそれにもとづいてどの食品を減らすかを考えるべきです。ただやみくもに何でも少なくとればよいというものではありません。
そして、必要に応じてダイエット食品をふつうの食事と上手に組み合わせ、エネルギーだけを少なくする工夫をすべきでしょう。
2 極端な減量は問題が少なくありません
よく、新聞、週刊誌などの広告記事に、「週3kg、10日で5kg減量」といった非常に魅力的なキャッチフレーズを見かけることがあります。
しかし、このようなことは、よほど断食に近い食事をするか、ダイエット食品ばかり食べるといった食生活をしないかぎり不可能です。もしそうした無理な食生活で一時的に体重が減ったとしても、長期間続ければ健康を害するのは明らかです。
3 ダイエット食品には危害例があります
ダイエット食品をためしてみた消費者から、不満の声がいくつか国民生活センターに寄せられています。
国民生活センターの事例によると、昭和59年の4月から12月までに同センターに寄せられた消費者からの食料品に関する相談件数は1936件あり、そのうち768件は健康食品に対する相談でした。さらに、その中から「やせる」「ダイエット…」をうたい文句にしている、いわゆる“ダイエット食品”に関する相談事例を調べてみると、180件(重複相談)ありました。その中にはやせられるとの宣伝、広告を見て飲んだりしたが下痢をした、湿疹ができた、やせないといったものも多数ありました。
4 内容表示のあるものを選んでください
ダイエット食品といっても、多くの種類のものが市販されていますで、目的によってどの種類のダイエット食品を選ぶかを決めなければなりません。エネルギーだけを減らすならば砂糖に代わる甘味料や脂肪をおさえた食品を、たんぱく質の補給が必要ならばプロテインを、ということになります。また、砂糖に代わる甘味料でも、マルチトールとアスパルテームでは甘味度や胃の膨満感が異なります。
やはり、内容をよく見て自分に合ったダイエット食品を選んでください、また、表示に注意事項が書かれていれば、それを守ることも必要です。
5 できるだけ医師・栄養士・薬剤師等の指導を受けるようにしてください
厚生省では、特殊栄養食品として糖尿病や肥満症など、エネルギーの制限が必要な患者に対し「低エネルギー食品」を許可しています。これは通常の食品に比べて、エネルギー量を50%以下としたもの、ただし、穀類については75%以下としたものです。
そして、これら「低エネルギー食品」を使用する場合は、医師の指示を受けることになっています。市販のダイエット食品でも、かなりエネルギーの少ないものがありますので、「低エネルギー食品」の場合と同じ考えのもとに、できるだけ医師や栄養士の指導を受けるようにしてください。
病気の人は特に注意が必要です
糖尿病患者で低血糖をきたしているような場合、砂糖と同じつもりで砂糖に代わる甘味料を摂取すると、低血糖の改善には役立ちません。このように病人の食事の場合は特に注意が必要です。
下記ビデオダウンロードに約7分程度の時間が必要です。
http://www.net-dream.jp/tonyo2.lzh
http://www.net-dream.jp/nyugan07804.lzh
http://www.net-dream.jp/yomei304654.lzh
http://www.net-dream.jp
ダイエット(diet)とは、もともと「日常の飲食物」という意味です。しかし、そのほかに「食事療法」などという意味があるところから、それが転じて「やせる食事」あるいは「美容食」という意味に使われるようになりました。
ここでは、そういったダイエット食品について考えてみることにします。
どんな食品が市販されているのか
1 砂糖に代わる甘味料
砂糖は肥満の大敵ということから、最近では、コーヒーや紅茶への砂糖をひかえたり、砂糖に代わる甘味料を用いる人がふえています。
ダイエット食品としての砂糖に代わる甘味料は、甘みがあって、しかもエネルギーが少ないものが求められています。
このような甘味料に、マルチトール、ソルビトール、サッカリン、ステビア、ソーマチン、アスパルテームなど多くの種類があります。
商品の種類についてはマルチトールを用いるものが多く、液体や粉末の状態で売られたり、清涼飲科、果汁飲科、ジャム、ビスケット、あめ玉などに添加されたりしています。
それでは、市販されている甘味料やそれを添加した加工食品はどのような成分からできているのか、日本食品標準成分表の数字と比較しながら見てみましょう。
まず、図1をごらんください。これは、砂糖に代わる2種類の甘味料のエネルギーがどのくらいで、それぞれの糖質の内訳がどうなっているのかを示したものです。
甘味料1、甘味料2の主成分であるマルチトールは、体内で消化吸収されにくいという性質があるため、マルチトールを多く含むものほどエネルギーは減少しています。ただし、甘味という点から見ると、砂糖を100とした場合、マルチトールは80〜95%です。そのため、砂糖の200〜300倍の甘味を持つステビアを少量加え、甘味を補っています。
また、マルチトールは消化吸収されにくいために、多くとると下痢をすることもあります。
2 精製してない米や小麦など
これがなぜ「やせる食事」や「美容食」として市販されているかというと、ぬか、ふすま等の消化されないあるいは消化されにくい部分を含んでいるという点が第一です。つまり、体内に消化吸収される割合が少ないので、食べてもエネルギーとして体内に蓄積されるおそれがないということです。またビタミンB群を多く含むので美容効果が高いというのもうたい文句の一つです。しかし、市販品の栄養成分をしらべてみると、通常の食品と比べ、あまり大きな差はなく、しかもぬか(ふすまなど)中のビタミンB群は消化吸収率が低いので、十分利用されるとは限りません。
精製した方が消化吸収率が高いです。
市販されているものには、玄米パンや袋のまま3〜5分間温めると食べられる玄米粥、精製してない小麦粉を主原料に、オレンジの皮、にんじん、ごまなどを加えて乾パンに焼きあげたものなど、多くの種類のものがあります。
3 食物繊維を加えた食品
食物繊維は、木材、さとうきび、りんご、とうもろこし、ふすま、こんにゃく芋、海藻などを原料としています。
粉末や粒状の形で、食物繊維そのものを売っている場合は、直接水といっしょに飲むのが一般的ですが、調理用として使用されるものもあります。
加工食品として市販されているものでもっとも多いのは、パンやビスケットで、中には即席ラーメンのように麺状にして食べるものもあります。これらをエネルギーの面から見ると、加えた繊維量が多くなるほど、エネルギーは減少することになります。
4 脂肪をおさえた食品
本来含まれているべき脂肪量を少なくした食品で、牛乳の代わりに脱脂乳や脱脂粉乳を加えたミルクやヨーグルト、または水で希釈したマーガリン、マヨネーズ、ドレッシングなどがあります。
これらの加工食品の栄養成分を見ると、ミルクやヨーグルトの場合は、たしかに脂肪量は減っているものの、その代わりにたんぱく質や糖質の量が相対的にふえているので、全体のエネルギーは1割ぐらいしか減っていません。
また、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシングなどは、エネルギー量は40〜50%に減少していますが、脂肪が減った分だけ水分含有量が多くなっています。
5 大豆加工食品
太り過ぎた体重を減らすために食事量を極端に減らしますと、エネルギーだけでなくたんぱく質の摂取量も減少します。それを補給する意味で、粉末または顆粒状のプロテイン(たんぱく質を多く含む大豆加工食品)を用いることがあります。プロテインを水や牛乳に溶かして飲むと、たんぱく質が摂取できるうえに胃の中で膨張し、少量でも満腹感が得られるという利点もあるからです。しかし、食事としてのおいしさに欠けることが難点です。
プロテインの成分を、きな粉と比較してみますと、たんぱく質は2倍以上含んでいますが、糖質は約70%、脂質は約90%、エネルギーは約15%減です。
肥満予防のための食生活の基本
肥満は、消費するエネルギーより摂取するエネルギーのほうが大きいために起こります。
国民栄養調査から、総エネルギーに占める各食品群の割合をみますと、エネルギーのもっとも大きいのは穀類、とくに米で、次いで小麦、肉、油脂、魚介の順になっています。
ですから、摂取エネルギーを減らすには、まず穀類の摂取量を減らすことが必要です。しかし穀類を減らすと、それにともなってたんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取も減少します。やはり1つの食品だけを目の敵にせず、全体的に栄養のバランスを考え、どの栄養素も不足しないようにしながら、総量としてのエネルギーを減らすような食事がもっとも理想的だといえるでしょう。
また、肥満予防のためには、食事をコントロールするだけではなく、からだを動かして摂取したエネルギーを消費することがもっとも理想的です。
ダイエット食品を使用する場合の注意
1 必要性についてよく考えてください
肥満のため食事を制限しようとするときは、まずどの程度のエネルギーにするかを決め、つぎにそれにもとづいてどの食品を減らすかを考えるべきです。ただやみくもに何でも少なくとればよいというものではありません。
そして、必要に応じてダイエット食品をふつうの食事と上手に組み合わせ、エネルギーだけを少なくする工夫をすべきでしょう。
2 極端な減量は問題が少なくありません
よく、新聞、週刊誌などの広告記事に、「週3kg、10日で5kg減量」といった非常に魅力的なキャッチフレーズを見かけることがあります。
しかし、このようなことは、よほど断食に近い食事をするか、ダイエット食品ばかり食べるといった食生活をしないかぎり不可能です。もしそうした無理な食生活で一時的に体重が減ったとしても、長期間続ければ健康を害するのは明らかです。
3 ダイエット食品には危害例があります
ダイエット食品をためしてみた消費者から、不満の声がいくつか国民生活センターに寄せられています。
国民生活センターの事例によると、昭和59年の4月から12月までに同センターに寄せられた消費者からの食料品に関する相談件数は1936件あり、そのうち768件は健康食品に対する相談でした。さらに、その中から「やせる」「ダイエット…」をうたい文句にしている、いわゆる“ダイエット食品”に関する相談事例を調べてみると、180件(重複相談)ありました。その中にはやせられるとの宣伝、広告を見て飲んだりしたが下痢をした、湿疹ができた、やせないといったものも多数ありました。
4 内容表示のあるものを選んでください
ダイエット食品といっても、多くの種類のものが市販されていますで、目的によってどの種類のダイエット食品を選ぶかを決めなければなりません。エネルギーだけを減らすならば砂糖に代わる甘味料や脂肪をおさえた食品を、たんぱく質の補給が必要ならばプロテインを、ということになります。また、砂糖に代わる甘味料でも、マルチトールとアスパルテームでは甘味度や胃の膨満感が異なります。
やはり、内容をよく見て自分に合ったダイエット食品を選んでください、また、表示に注意事項が書かれていれば、それを守ることも必要です。
5 できるだけ医師・栄養士・薬剤師等の指導を受けるようにしてください
厚生省では、特殊栄養食品として糖尿病や肥満症など、エネルギーの制限が必要な患者に対し「低エネルギー食品」を許可しています。これは通常の食品に比べて、エネルギー量を50%以下としたもの、ただし、穀類については75%以下としたものです。
そして、これら「低エネルギー食品」を使用する場合は、医師の指示を受けることになっています。市販のダイエット食品でも、かなりエネルギーの少ないものがありますので、「低エネルギー食品」の場合と同じ考えのもとに、できるだけ医師や栄養士の指導を受けるようにしてください。
病気の人は特に注意が必要です
糖尿病患者で低血糖をきたしているような場合、砂糖と同じつもりで砂糖に代わる甘味料を摂取すると、低血糖の改善には役立ちません。このように病人の食事の場合は特に注意が必要です。
下記ビデオダウンロードに約7分程度の時間が必要です。
http://www.net-dream.jp/tonyo2.lzh
http://www.net-dream.jp/nyugan07804.lzh
http://www.net-dream.jp/yomei304654.lzh
http://www.net-dream.jp
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