▼ ビタミンEの知識
ビタミンEとは
1 ビタミンは体外から食物としてとらないといけない
ビタミンは、エネルギー源とはなりませんが、私たちのからだが正常な生理機能(物質の代謝など)をいとなむのに、大切な役割を果たしています。同じような働きをするものとしてホルモンがありますが、ビタミンはホルモン(内分泌腺から分泌される)とちがって、体内では合成されません(合成されたとしても不十分です)。
ですから、ビタミンは、体外から、食べ物として摂取する必要があるわけです。そして、とり方が少ないと、欠乏症をおこすことがあります。たとえば、ビタミンCが極端に不足すると、壊血病(歯ぐきから出血したりなど)をおこすのは、よくご存じでしょう。ただ、ビタミンEの場合は、ほとんどの食品に多かれ少なかれ含まれていますので、普通の食事をとっているかぎり、欠乏症はみられません。
2 ビタミンEは脂溶性のビタミン
ビタミンには、水に溶けるもの(水溶性)と、油に溶けるもの(脂溶性)とがあり、食物中に広く存在しています。
ビタミンEは、食物に含まれている脂溶性のビタミンのひとつで、今から60年ほど前に発見されました。
このビタミンEは、あとで述べるように、いろいろな食品に含まれています。
ビタミンEは、トコフェロールという名前でも呼ばれます。
トコフェロール(ビタミンE)には、8種類の仲間(同族体)があります。そのなかで最も効力が高いのは、アルフア・トコフェロールと呼ばれるもので、食物中での含有量も多く、ビタミンEの効力を代表しています。
肉や卵など動物性の食品に含まれるトコフェロールは、家畜や魚介類が植物から摂取したもので、大部分がアルフア・トコフェロールです。
ビタミンEはいろいろな食品に含まれる
1 健康な人なら不足することはない
ビタミンEは、多かれ少なかれほとんどの食品に含まれています。ふつうの食生活をしているかぎりは、不足することはありません。
日本人は、ビタミンEを日常の食事から1日に6〜7mg程度摂取しているようです。これは、最近の20年間に大きな変化がないといわれています。そして、ビタミンEの欠乏症は、とくにみられていません。
米国で、1955年に、人間にビタミンEの欠之症があるかどうかを確かめるための研究が行なわれたことがあります。志願者を募って9年間にわたって実験をつづけたのですが、ビタミンEをわざと欠之させた食事を与えても、なんらの症状も見出せなかったということです。
これは、人間の実験では、ネズミなどを使った動物実験とちがって、合成食で行なうわけにはいかないため、どんな欠乏食(実験用にビタミンEをわざと欠乏させた食事)をつくっても、その食事の中に3〜4mg程度のビタミンEが含まれてしまうからです。
この実験研究からもわかるように、いろいろな食品を組み合わせた食事をとっていれば、ビタミンEは十分とれます。したがって、通常は、市販されているビタミンE製品などをあらためて摂取する必要はないのです。
2 ビタミンEが不足しやすい人
ビタミンEは、油に溶ける性質の栄養素なので、脂肪の吸収のわるい人(たとえば肝臓・胆のうや膵臓の病気にかかっている人)は、ビタミンEの吸収もわるくなります。こういう人は、医師の指導のもとに早くもとの病気を治さないといけません。
ビタミンEはからだの中でどんな働きをするか
1 ビタミンEの吸収
食物中に含まれるビタミンEは脂溶性ビタミンなので、脂肪に溶けた状態で、小腸から吸収されます。小腸で吸収されたビタミンEは、肝臓に入り、からだのいろいろな組織-皮下脂肪、筋肉、肝臓、骨髄、その他の臓器へと運ばれていきます。健康なおとなの場合、体内に保有されているビタミンEは、約3gといわれています。
・余分なものは体外へ排泄されてしまう
からだの中に入ったビタミンEは、体内に十分な量が保有されていれば、余分なビタミンEの大部分は、からだの外へ便として排泄されてしまうと考えられています。
2 ビタミンEの働き
からだの中で、吸収されたビタミンEは、細胞や細胞の膜の機能を安定に保つために「抗酸化物質」として作用しています。
細胞の膜(生体膜ともいいます)の主な成分はリン脂質といって、酸素によってこわされやすい不飽和脂肪酸を多量に含んでいます。この脂肪酸は、酸素による酸化をうけると、過酸化脂質という有害な物質に変わりやすいのです。このような反応を過酸化といいます。植物油とかバターなどが古くなるといやな臭いをさせるようになりますが、これも過酸化が関係している例です(このことを油の“酸敗”といいます)。
そして、細胞の膜に過酸化脂質がいったんできはじめると、どんどん増え、細胞の正常な働きを失わせてしまうことになります。
しかし、人間のからだは、こうした有害な物質が増えていくのを、だまって見すごしているわけではありません。私たちの体内には、このような有害物質から守る作用を用意しています。そのひとつが、ビタミンEで、酸化を防ぐ物質(抗酸化物質)の代表です。同じように抗酸化力をもつものとして、ビタミンA、カロテン(ニンジンなど緑黄色野菜に多く含まれる)やビタミンCが知られています。
ビタミンEは老化をおくらせるか?
生命をもったものは例外なく年をとり、老いてゆきます。心臓をはじめとする内臓器官の機能は低下し、筋肉も衰え、皮膚にはしわが増えてきます。老化は、生命あるものが自然の寿命を全うするために避けられない現象だともいえます。
とはいえ、人によって、こうした老化現象が早まったり、おくれたりすることもあります。これには、その人の生活環境とか生活行動、栄養や身体条件、あるいは高年齢になってかかる病気、そのほかさまざまな要因が影響すると考えられます。
1 老化防止への期待は?
最近、ビタミンEが、細胞の膜に抗酸化物質として働きかけることによって、細胞の老化をおくらせるのではないかという期待がもたれています。はたして、どうなのでしょうか。
20年ほど前から、線虫、輪虫、ショウジョウバエなどを用いた研究が行なわれています。そして、これらの小動物の老化防止に、ビタミンEが関与している可能性がある、という指摘もありますが、確認されていません。
2 人間では確かめられていない
現在、いわゆる「健康食品」として、さまざまなビタミンE製品が市販されており、動物実験での情報をもとに、老化をおくらせるなどの可能性を売りものにしています。
しかしながら、ビタミンEのこうした働きは、現在のところ、推測の段階であり、動物においても、老化をおくらせるかどうかは確認されていません。もちろん、人間の老化をおくらせるのに有効かどうかは、科学的に確かめられてはいません。
また、日常の食事でとれる必要量以外に、多量のビタミンEを摂取することによって、自然寿命を延ばす効果が得られるか否かは、動物実験でも、まだ確認されていないのです。
したがって、こうした情報を即座にうのみにしないで、正碓な情報(結果)が得られるまでは、慎重に対応することが必要です。
ビタミンEを大量にとるとどうなるか
日本では、ビタミンEの所要量は決められていませんが、米国では、成人男子でl0mg、女子で8mgとしています。このことからみても、市販のビタミンE製品は、あまりにも含有量が高すぎます。
1 脂溶性のビタミンと過剰症
ビタミンEは、ビタミンAやビタミンDと同じように脂溶性のビタミンです。脂溶性のビタミンは、一般に、尿から排泄されないので、とり過ぎると障害をおこします。
現在、ビタミンAやビタミンDは、大量にとると過剰症をおこすことがわかっています。
そして、ビタミンEも、とり過ぎると副作用をおこすことがあります。実際に、市販のビタミンE製品を使っている人のなかに、湿疹、かぶれ、下痢、腹痛、視力低下などの症状を訴える人もいます。
2 ビタミンEを必要以上にとるのは無意味
ビタミンEは、食事からとっている限り、過剰に摂取することはないといえます。しかし、食事以外にビタミンE製品を使う場合は、大量に摂取してしまう危険があります。
ビタミンEは、たくさんとったからといって、その全部が吸収されるわけではありません。たくさんとればとるほど、吸収される割合は減少します。さらに、体内に十分な量のビタミンEが保有されてくれば、余分に吸収されたものは体内で分散され、皮脂や便とともにからだの外へ排泄されます。必要のない人がむやみに大量にとるのは、無意味ですし、過剰症の危険性もないわけではないので避けるべきです。
ビタミンEを大量に摂取する必要のあるときは、医師の指導のもとに使うべきものです。個人が勝手に健康食品として、むやみに使うべきものではありません。
3 ビタミンEのとり方についての注意
いわゆる健康食品として市販されているビタミンE製品を調べた報告があります。それによると、含有されている実際のビタミンE量は製品によって、1カプセルの中にビタミンEがl.7mgしか入っていないものから、100mgも入っているものまで、大幅な開きもみられます。
また、製造年月日の古いものや、なかには製造年月日を表示していないものもあります。
こうした製造年月日の古いものでは、ビタミンEそれ自体が副作用をおこさなくても、ビタミンEを溶かしこんでいる油が変質(酸敗)して副作用をおこすこともあります。
必要なビタミンEは日常の食事で十分とれる
健康な人が、正常のバランスのとれた食事から摂取する以上に、ビタミンEをとったほうがよいかどうかは、まだ十分な科学的根拠が得られていないのです。
そしてビタミンEは、前にも述べたように、日常の食事で、欠乏症をおこさないだけの十分な量がとれますし、特殊な病気の人を除いて、わが国ではビタミンEの欠乏症はみられていません。高いお金を出して、ビタミンE製品を買い求めても、期待するような効果が得られないばかりか、とり過ぎによる副作用をおこす可能性もあります。
それよりも、バランスのよい食事で栄養をとり、その上で、もし日常の生活行動によくない点があれば、それを正しく軌道修正したほうが、病気にかからずにすみ、ずっと老化をおくらせることになるでしょう。
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1 ビタミンは体外から食物としてとらないといけない
ビタミンは、エネルギー源とはなりませんが、私たちのからだが正常な生理機能(物質の代謝など)をいとなむのに、大切な役割を果たしています。同じような働きをするものとしてホルモンがありますが、ビタミンはホルモン(内分泌腺から分泌される)とちがって、体内では合成されません(合成されたとしても不十分です)。
ですから、ビタミンは、体外から、食べ物として摂取する必要があるわけです。そして、とり方が少ないと、欠乏症をおこすことがあります。たとえば、ビタミンCが極端に不足すると、壊血病(歯ぐきから出血したりなど)をおこすのは、よくご存じでしょう。ただ、ビタミンEの場合は、ほとんどの食品に多かれ少なかれ含まれていますので、普通の食事をとっているかぎり、欠乏症はみられません。
2 ビタミンEは脂溶性のビタミン
ビタミンには、水に溶けるもの(水溶性)と、油に溶けるもの(脂溶性)とがあり、食物中に広く存在しています。
ビタミンEは、食物に含まれている脂溶性のビタミンのひとつで、今から60年ほど前に発見されました。
このビタミンEは、あとで述べるように、いろいろな食品に含まれています。
ビタミンEは、トコフェロールという名前でも呼ばれます。
トコフェロール(ビタミンE)には、8種類の仲間(同族体)があります。そのなかで最も効力が高いのは、アルフア・トコフェロールと呼ばれるもので、食物中での含有量も多く、ビタミンEの効力を代表しています。
肉や卵など動物性の食品に含まれるトコフェロールは、家畜や魚介類が植物から摂取したもので、大部分がアルフア・トコフェロールです。
ビタミンEはいろいろな食品に含まれる
1 健康な人なら不足することはない
ビタミンEは、多かれ少なかれほとんどの食品に含まれています。ふつうの食生活をしているかぎりは、不足することはありません。
日本人は、ビタミンEを日常の食事から1日に6〜7mg程度摂取しているようです。これは、最近の20年間に大きな変化がないといわれています。そして、ビタミンEの欠乏症は、とくにみられていません。
米国で、1955年に、人間にビタミンEの欠之症があるかどうかを確かめるための研究が行なわれたことがあります。志願者を募って9年間にわたって実験をつづけたのですが、ビタミンEをわざと欠之させた食事を与えても、なんらの症状も見出せなかったということです。
これは、人間の実験では、ネズミなどを使った動物実験とちがって、合成食で行なうわけにはいかないため、どんな欠乏食(実験用にビタミンEをわざと欠乏させた食事)をつくっても、その食事の中に3〜4mg程度のビタミンEが含まれてしまうからです。
この実験研究からもわかるように、いろいろな食品を組み合わせた食事をとっていれば、ビタミンEは十分とれます。したがって、通常は、市販されているビタミンE製品などをあらためて摂取する必要はないのです。
2 ビタミンEが不足しやすい人
ビタミンEは、油に溶ける性質の栄養素なので、脂肪の吸収のわるい人(たとえば肝臓・胆のうや膵臓の病気にかかっている人)は、ビタミンEの吸収もわるくなります。こういう人は、医師の指導のもとに早くもとの病気を治さないといけません。
ビタミンEはからだの中でどんな働きをするか
1 ビタミンEの吸収
食物中に含まれるビタミンEは脂溶性ビタミンなので、脂肪に溶けた状態で、小腸から吸収されます。小腸で吸収されたビタミンEは、肝臓に入り、からだのいろいろな組織-皮下脂肪、筋肉、肝臓、骨髄、その他の臓器へと運ばれていきます。健康なおとなの場合、体内に保有されているビタミンEは、約3gといわれています。
・余分なものは体外へ排泄されてしまう
からだの中に入ったビタミンEは、体内に十分な量が保有されていれば、余分なビタミンEの大部分は、からだの外へ便として排泄されてしまうと考えられています。
2 ビタミンEの働き
からだの中で、吸収されたビタミンEは、細胞や細胞の膜の機能を安定に保つために「抗酸化物質」として作用しています。
細胞の膜(生体膜ともいいます)の主な成分はリン脂質といって、酸素によってこわされやすい不飽和脂肪酸を多量に含んでいます。この脂肪酸は、酸素による酸化をうけると、過酸化脂質という有害な物質に変わりやすいのです。このような反応を過酸化といいます。植物油とかバターなどが古くなるといやな臭いをさせるようになりますが、これも過酸化が関係している例です(このことを油の“酸敗”といいます)。
そして、細胞の膜に過酸化脂質がいったんできはじめると、どんどん増え、細胞の正常な働きを失わせてしまうことになります。
しかし、人間のからだは、こうした有害な物質が増えていくのを、だまって見すごしているわけではありません。私たちの体内には、このような有害物質から守る作用を用意しています。そのひとつが、ビタミンEで、酸化を防ぐ物質(抗酸化物質)の代表です。同じように抗酸化力をもつものとして、ビタミンA、カロテン(ニンジンなど緑黄色野菜に多く含まれる)やビタミンCが知られています。
ビタミンEは老化をおくらせるか?
生命をもったものは例外なく年をとり、老いてゆきます。心臓をはじめとする内臓器官の機能は低下し、筋肉も衰え、皮膚にはしわが増えてきます。老化は、生命あるものが自然の寿命を全うするために避けられない現象だともいえます。
とはいえ、人によって、こうした老化現象が早まったり、おくれたりすることもあります。これには、その人の生活環境とか生活行動、栄養や身体条件、あるいは高年齢になってかかる病気、そのほかさまざまな要因が影響すると考えられます。
1 老化防止への期待は?
最近、ビタミンEが、細胞の膜に抗酸化物質として働きかけることによって、細胞の老化をおくらせるのではないかという期待がもたれています。はたして、どうなのでしょうか。
20年ほど前から、線虫、輪虫、ショウジョウバエなどを用いた研究が行なわれています。そして、これらの小動物の老化防止に、ビタミンEが関与している可能性がある、という指摘もありますが、確認されていません。
2 人間では確かめられていない
現在、いわゆる「健康食品」として、さまざまなビタミンE製品が市販されており、動物実験での情報をもとに、老化をおくらせるなどの可能性を売りものにしています。
しかしながら、ビタミンEのこうした働きは、現在のところ、推測の段階であり、動物においても、老化をおくらせるかどうかは確認されていません。もちろん、人間の老化をおくらせるのに有効かどうかは、科学的に確かめられてはいません。
また、日常の食事でとれる必要量以外に、多量のビタミンEを摂取することによって、自然寿命を延ばす効果が得られるか否かは、動物実験でも、まだ確認されていないのです。
したがって、こうした情報を即座にうのみにしないで、正碓な情報(結果)が得られるまでは、慎重に対応することが必要です。
ビタミンEを大量にとるとどうなるか
日本では、ビタミンEの所要量は決められていませんが、米国では、成人男子でl0mg、女子で8mgとしています。このことからみても、市販のビタミンE製品は、あまりにも含有量が高すぎます。
1 脂溶性のビタミンと過剰症
ビタミンEは、ビタミンAやビタミンDと同じように脂溶性のビタミンです。脂溶性のビタミンは、一般に、尿から排泄されないので、とり過ぎると障害をおこします。
現在、ビタミンAやビタミンDは、大量にとると過剰症をおこすことがわかっています。
そして、ビタミンEも、とり過ぎると副作用をおこすことがあります。実際に、市販のビタミンE製品を使っている人のなかに、湿疹、かぶれ、下痢、腹痛、視力低下などの症状を訴える人もいます。
2 ビタミンEを必要以上にとるのは無意味
ビタミンEは、食事からとっている限り、過剰に摂取することはないといえます。しかし、食事以外にビタミンE製品を使う場合は、大量に摂取してしまう危険があります。
ビタミンEは、たくさんとったからといって、その全部が吸収されるわけではありません。たくさんとればとるほど、吸収される割合は減少します。さらに、体内に十分な量のビタミンEが保有されてくれば、余分に吸収されたものは体内で分散され、皮脂や便とともにからだの外へ排泄されます。必要のない人がむやみに大量にとるのは、無意味ですし、過剰症の危険性もないわけではないので避けるべきです。
ビタミンEを大量に摂取する必要のあるときは、医師の指導のもとに使うべきものです。個人が勝手に健康食品として、むやみに使うべきものではありません。
3 ビタミンEのとり方についての注意
いわゆる健康食品として市販されているビタミンE製品を調べた報告があります。それによると、含有されている実際のビタミンE量は製品によって、1カプセルの中にビタミンEがl.7mgしか入っていないものから、100mgも入っているものまで、大幅な開きもみられます。
また、製造年月日の古いものや、なかには製造年月日を表示していないものもあります。
こうした製造年月日の古いものでは、ビタミンEそれ自体が副作用をおこさなくても、ビタミンEを溶かしこんでいる油が変質(酸敗)して副作用をおこすこともあります。
必要なビタミンEは日常の食事で十分とれる
健康な人が、正常のバランスのとれた食事から摂取する以上に、ビタミンEをとったほうがよいかどうかは、まだ十分な科学的根拠が得られていないのです。
そしてビタミンEは、前にも述べたように、日常の食事で、欠乏症をおこさないだけの十分な量がとれますし、特殊な病気の人を除いて、わが国ではビタミンEの欠乏症はみられていません。高いお金を出して、ビタミンE製品を買い求めても、期待するような効果が得られないばかりか、とり過ぎによる副作用をおこす可能性もあります。
それよりも、バランスのよい食事で栄養をとり、その上で、もし日常の生活行動によくない点があれば、それを正しく軌道修正したほうが、病気にかからずにすみ、ずっと老化をおくらせることになるでしょう。
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