健康のためには食べながら飲むのがベスト
お酒の飲み方は人によっていろいろなスタイルがあり、中には「酒はすきっ腹にキュッと飲むのが一番うまい。食べてから飲むなんて邪道だよ」などと言う人もいますが、これはからだのためには最も避けたい飲み方です。からだのことを考えるなら、軽く食べてから飲むか、食べながら飲むのがベストです。
アルコールは胃と腸で吸収され、肝臓で分解されます。空腹状態でお酒を飲むと胃の粘膜を傷つけるだけでなく、血中のアルコール濃度が急激に上がり、肝臓に大きな負担をかけることになります。胃の中に何か食物が入っていれば胃を荒らすこともなく、アルコールの吸収速度も遅くなって、悪酔いや二日酔いの予防になります。
日本酒1合を完全に分解するまでには約3時間かかるといわれています。ですから、そのペースで飲めば悪酔いしたり二日酔いになったりする心配はないわけです。そこまでは無理としても、お酒を気分よく楽しむためには何かつまみながらゆっくりしたペースで飲むことが大切です。若い人にみられる一気飲みなどはもってのほかで、それこそ急性アルコール中毒になって救急車を呼ぶ羽目になりかねません。
肝臓を保護するたんぱく質とビタミンを
お酒を飲むと肝臓に負担がかかります。疲れた肝臓を保護して機能を高めるには、たんぱく質とビタミンが効果的です。おつまみには、なるべく
たんぱく質とビタミンがとれるものを選ぶようにしましょう。
ただし、お酒は栄養はなくてもかなりエネルギー量がありますから、エネルギーの低い食品を選ぶことが必要です。例えば、日本酒1合はご飯軽く1杯と同じくらいのエネルギー量があります。それを頭に入れておかないとエネルギーオーバーになり、肥満を招くことになります。
揚げ物や脂肪の多い肉類はなるべく避け、チーズ、ナッツ、レーズンバターなどは量を控えめにしましょう。肥満気味の人は油けの多いものを好む傾向がありますが、から揚げやポテトチップスなどを食べながら飲むのは禁物です。
飲むときにお勧めしたい食品は、良質たんぱく質がとれる魚介類、脂肪の少ない肉類、豆腐や納豆などの大豆製品、それに低エネルギーでビタミンやミネラルが豊富な野菜、きのこ、海藻など。この両方をうまく組み合わせてとると理想的です。調理法としては、刺身、焼き物、煮物、あえ物、酢の物、サラダなど。いろいろな食品が一緒にとれる鍋物もお勧めです。
お酒によく合うイクラ、タラコ、塩辛などの珍味類は塩分やコレステロールが多いので、とり過ぎないように注意したいもの。野菜や海藻と組み合わせて調理するとボリューム感が出て、量を抑えることができます。
飲んだ後に食べるのは、できれば避けたいところです。どうしてもエネルギーオーバーになり、しかも夜遅く食べた分はからだに蓄積されやすいので肥満の原因になるからです。食べるなら、消化がよくエネルギー量の低いものを選びましょう。お茶漬け、雑炊、おにぎりとみそ汁、あっさりしたうどんなどが向いています。
二日酔いを防ぐには適量を守ること
「酒のない国に行きたい二日酔い……」などという川柳があるくらい、二日酔いというのはつらいもの。二日酔いはアルコールの分解が追いつかず、からだに残っている状態で、いうまでもなく飲み過ぎが原因です。アルコールは体内に入るとアセトアルデヒドという物質になり、これが肝臓で分解されて炭酸ガスと水になって腎臓から体外に排出されます。アルコールの量が肝臓の処理能力を超えるとこのアセトアルデヒドが血中に増え、頭痛、吐き気などの不快症状が現れるのです。
家での晩酌では適量を守る人でも、宴会ともなると雰囲気にのせられて、つい飲み過ぎてしまいがちですが、二日酔いを防ぐにはやはり適量を守るのが一番です。一般的な適量の目安とされているのは、日本酒は1合、ビールは大びん1本、ワインはグラス2杯、ウイスキーならシングル2杯です。晩酌はこの範囲におさめ、外で飲む場合でもこの倍量程度にとどめましょう。
よくチャンポンをすると悪酔いするとか、二日酔いになるとかいわれますが、これはお酒の種類が変わると気分も変わって酒量が増えてしまうためで、チャンポンそのものが原因ではありません。しかし、1種類のほうが酒量は把握しやいので、適量を守る自信がない人は一種類で通すほうが無難です。また、飲み始めにチーズなど脂肪分の多いものを少量食べるようにするとアルコールの吸収を遅らせる効果がありますし、ときどき水を飲むなどしてペースを落とす工夫をするとよいでしょう。
二日酔いになってしまった場合、決定的な解消法はありませんが、症状を緩和する方法はいくつか考えられます。
昔から二日酔いにはシジミ汁や柿がよいといわれています。シジミには肝臓の機能を高めるタウリン、メチオニン、シスチンなどが含まれており、柿にはアルコールの分解を助ける果糖や肝臓の働きをよくするビタミンが豊富に含まれていますから、これは納得のいく話で、昔の人は経験的にそれを知っていたのでしょう。シジミや柿に限らず、タウリンは貝類、イカ、タコ、エビ、カニなどに、果糖は甘味のある果物に含まれています。できれば飲みながら、あるいは飲んだ後にこうしたものをとるようにすれば二日酔いの予防に役立ちます。ただし、甘味の強い果物は量を控えめに。
水分をたくさんとって利尿作用を促し、アセトアルデヒドを早く体外に排出するのも一つの方法です。水より、カフェインやタンニンが含まれているお茶や紅茶のほうが不快感が早く緩和されます。シャワーを浴びて汗として発散するのもよいでしょう。
俗にいう「迎え酒」はアルコールで感覚をまひさせるだけで、かえって逆効果です。
週に1〜2日はアルコール抜きの「休肝日」をもうけ、肝臓をいたわることが必要です。
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お酒の飲み方は人によっていろいろなスタイルがあり、中には「酒はすきっ腹にキュッと飲むのが一番うまい。食べてから飲むなんて邪道だよ」などと言う人もいますが、これはからだのためには最も避けたい飲み方です。からだのことを考えるなら、軽く食べてから飲むか、食べながら飲むのがベストです。
アルコールは胃と腸で吸収され、肝臓で分解されます。空腹状態でお酒を飲むと胃の粘膜を傷つけるだけでなく、血中のアルコール濃度が急激に上がり、肝臓に大きな負担をかけることになります。胃の中に何か食物が入っていれば胃を荒らすこともなく、アルコールの吸収速度も遅くなって、悪酔いや二日酔いの予防になります。
日本酒1合を完全に分解するまでには約3時間かかるといわれています。ですから、そのペースで飲めば悪酔いしたり二日酔いになったりする心配はないわけです。そこまでは無理としても、お酒を気分よく楽しむためには何かつまみながらゆっくりしたペースで飲むことが大切です。若い人にみられる一気飲みなどはもってのほかで、それこそ急性アルコール中毒になって救急車を呼ぶ羽目になりかねません。
肝臓を保護するたんぱく質とビタミンを
お酒を飲むと肝臓に負担がかかります。疲れた肝臓を保護して機能を高めるには、たんぱく質とビタミンが効果的です。おつまみには、なるべく
たんぱく質とビタミンがとれるものを選ぶようにしましょう。
ただし、お酒は栄養はなくてもかなりエネルギー量がありますから、エネルギーの低い食品を選ぶことが必要です。例えば、日本酒1合はご飯軽く1杯と同じくらいのエネルギー量があります。それを頭に入れておかないとエネルギーオーバーになり、肥満を招くことになります。
揚げ物や脂肪の多い肉類はなるべく避け、チーズ、ナッツ、レーズンバターなどは量を控えめにしましょう。肥満気味の人は油けの多いものを好む傾向がありますが、から揚げやポテトチップスなどを食べながら飲むのは禁物です。
飲むときにお勧めしたい食品は、良質たんぱく質がとれる魚介類、脂肪の少ない肉類、豆腐や納豆などの大豆製品、それに低エネルギーでビタミンやミネラルが豊富な野菜、きのこ、海藻など。この両方をうまく組み合わせてとると理想的です。調理法としては、刺身、焼き物、煮物、あえ物、酢の物、サラダなど。いろいろな食品が一緒にとれる鍋物もお勧めです。
お酒によく合うイクラ、タラコ、塩辛などの珍味類は塩分やコレステロールが多いので、とり過ぎないように注意したいもの。野菜や海藻と組み合わせて調理するとボリューム感が出て、量を抑えることができます。
飲んだ後に食べるのは、できれば避けたいところです。どうしてもエネルギーオーバーになり、しかも夜遅く食べた分はからだに蓄積されやすいので肥満の原因になるからです。食べるなら、消化がよくエネルギー量の低いものを選びましょう。お茶漬け、雑炊、おにぎりとみそ汁、あっさりしたうどんなどが向いています。
二日酔いを防ぐには適量を守ること
「酒のない国に行きたい二日酔い……」などという川柳があるくらい、二日酔いというのはつらいもの。二日酔いはアルコールの分解が追いつかず、からだに残っている状態で、いうまでもなく飲み過ぎが原因です。アルコールは体内に入るとアセトアルデヒドという物質になり、これが肝臓で分解されて炭酸ガスと水になって腎臓から体外に排出されます。アルコールの量が肝臓の処理能力を超えるとこのアセトアルデヒドが血中に増え、頭痛、吐き気などの不快症状が現れるのです。
家での晩酌では適量を守る人でも、宴会ともなると雰囲気にのせられて、つい飲み過ぎてしまいがちですが、二日酔いを防ぐにはやはり適量を守るのが一番です。一般的な適量の目安とされているのは、日本酒は1合、ビールは大びん1本、ワインはグラス2杯、ウイスキーならシングル2杯です。晩酌はこの範囲におさめ、外で飲む場合でもこの倍量程度にとどめましょう。
よくチャンポンをすると悪酔いするとか、二日酔いになるとかいわれますが、これはお酒の種類が変わると気分も変わって酒量が増えてしまうためで、チャンポンそのものが原因ではありません。しかし、1種類のほうが酒量は把握しやいので、適量を守る自信がない人は一種類で通すほうが無難です。また、飲み始めにチーズなど脂肪分の多いものを少量食べるようにするとアルコールの吸収を遅らせる効果がありますし、ときどき水を飲むなどしてペースを落とす工夫をするとよいでしょう。
二日酔いになってしまった場合、決定的な解消法はありませんが、症状を緩和する方法はいくつか考えられます。
昔から二日酔いにはシジミ汁や柿がよいといわれています。シジミには肝臓の機能を高めるタウリン、メチオニン、シスチンなどが含まれており、柿にはアルコールの分解を助ける果糖や肝臓の働きをよくするビタミンが豊富に含まれていますから、これは納得のいく話で、昔の人は経験的にそれを知っていたのでしょう。シジミや柿に限らず、タウリンは貝類、イカ、タコ、エビ、カニなどに、果糖は甘味のある果物に含まれています。できれば飲みながら、あるいは飲んだ後にこうしたものをとるようにすれば二日酔いの予防に役立ちます。ただし、甘味の強い果物は量を控えめに。
水分をたくさんとって利尿作用を促し、アセトアルデヒドを早く体外に排出するのも一つの方法です。水より、カフェインやタンニンが含まれているお茶や紅茶のほうが不快感が早く緩和されます。シャワーを浴びて汗として発散するのもよいでしょう。
俗にいう「迎え酒」はアルコールで感覚をまひさせるだけで、かえって逆効果です。
週に1〜2日はアルコール抜きの「休肝日」をもうけ、肝臓をいたわることが必要です。
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