運動強度

ここでは、 運動強度 に関する情報を紹介しています。
運動処方の条件は、運動様式、運動強度、持続時間、頻度の条件を考慮してプログラミングすることが必要となります。なかでもトレーニング効果に最も影響を与えるのは、運動強度の条件です。運動強度の指標として、物理的強度、生理的強度および心理的強度の各指標があります。

1.物理的強度指標
 運動強度を走速度や外的仕事量などの物理的指標で評価しようとするもので、代表的なものとして以下の指標があります。
1) 挙上重量
筋力や筋持久力の向上を目的としたレジスタンストレーニングでは、挙上する重量物の重さ(kg)がトレーニング強度となります。
2) 速度(m/s)
ランニングや水泳、スピードスケート、自転車および漕艇、ボートなどでは、その移動速度(m/s)がトレーニング強度となります。 3) kpm/分(kgm/分)
自転車エルゴメータやある重量の物体を1分間にある高さだけ挙上したしたときの強度を表現する時に用いられます。すなわち、
・トレーニング強度(kgm/分)=重さ(kg)x高さ(m)/時間(分) 4) ワット(W)
この指標では、毎秒1ジュールの仕事をするときの運動強度を1Wと規定されます。電磁ブレーキ式の自転車エルゴメータでは、ほとんどの機種でこの単位が用いられています。kpm/分あるいはkgm/分からWに換算するには、係数6.12で割れば良いことになります。

2.生理的強度指標
1) 酸素摂取量(VO2)
代表的な生理的強度指標として、酸素摂取量(VO2)と心拍数(HR)があり一般的に良く用いられています。このうち酸素摂取量によるトレーニング強度は、1分間に消費される酸素の量によって評価しようとする方法です。運動中の酸素摂取量は、物理的強度指標(走速度や外的仕事量など)や心理的強度指標(主観的運動強度)と高い直線的関係にあることが知られています。

2) 心拍数(HR)
心拍数も物理的強度指標や心理的強度指標と密接な関係にあることから、トレーニングの強度指標として用いられます。酸素摂取量と心拍数とが高い相関関係があることから、実際のトレーニング現場では心拍数がトレーニング強度の指標として用いられます。心拍数は加齢による影響を受け、最大酸素摂取量に対する割合(%VO2max)で示される同一の運動強度であっても、対象者の年齢によって異なり生体に対する負担度に差異が生じることになり注意が必要です。

3.心理的強度指標(RPE)
運動すれば誰でも主観的に疲労を感じます。主観的運動強度(Rating of percieved exertion;RPE)は、この主観的な疲労感を利用した強度指標であり、生理学的強度指標である心拍数との関連で考案されています。具体的には、持久的運動中に感ずる負担度を疲労感を表す言葉と数値とを対応させたスケールを用いて示すものであり、非常に簡便な強度尺度です。
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