みんな風邪をひく
風邪をひかない、という人は稀である。古今東西、人類は必ずといっていいほど、1年に何度かは風邪をひいてきたし、今でもひいている。一般的症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛、発熱、咳、寒気、のどの痛みと腫れなどで、これらは風邪症候群と呼ばれている。原因はウイルスや細菌類の感染、寒冷、ほこりなどの刺激、アレルギーが挙げられる。風邪の症状の原因となるウイルスは100種類以上である。インフルエンザはA型とB型(C型もあるが日本では発症例がほとんどない)。どちらも似たような症状となるが、風邪の場合は熱が37度台、インフルエンザは38度を超えて40度近くまで出る。症状が重くなると吐き気や腹痛を伴い、下痢をする場合もある。昔は季節の変り目や冬の病気だったが、現在は冷房が普及し、夏でも風邪をひく人が増えている。そのため風邪薬は季節商品から年間商品へと変った。
風邪は万病のもと
なぜ風邪をひくのか。風邪のウイルスはそれほど強くはない。体力、気力、抵抗力、つまり免疫機能が正常ならば風邪にかかることはない。ところが仕事や遊びで疲労がたまっていたり、不規則な生活で栄養が十分でなかったり、睡眠不足だったりすると、風邪をひいてしまう。「風邪は万病のもと」という言葉がある。風邪くらいの弱いウイルスにとりつかれるような体力なら、他の強い病原菌にやられる可能性が大である。そこで風邪を軽視せず、大事をとって安静に、という戒め言葉となっている。風邪をこじらせると、肺炎など命にかかわる場合や髄膜炎になって入院生活を送らなければならないこともある。
風邪をひいたら
風邪をひいたらまず安静、というのは昔も今も変らない。風邪のウイルスをやっつける薬がないという状態も変っていない。細菌感染が疑われる危険な場合には、抗生物質という強い味方ができている。風邪の諸症状への対症療法がとられているわけだが、総合感冒薬とか咳止め、点鼻薬などが使われるようになるかなり以前から、いろいろな治療法が言い伝えられてきた。今でも実行されている方法がいくつもある。
古くから伝わる治療法
葱(ねぎ)をきざんで手拭いにくるみ、首に巻く。芥子(からし)の粉を湯で溶いて、胸に湿布する。卵酒を飲む。炎症を和らげる、熱をさます、発汗作用を促す、といずれも理にかなった風邪の治療法である。卵酒の作り方は、小さな鍋に卵黄1個と砂糖大さじ1杯を入れて、よく混ぜる。そこへお酒(焼酎を入れる地方もある)をコップ一杯に入れて弱火にかける。箸でよくかき混ぜながら加熱する。少し経ってから火を止め、熱いうちに飲む。からだを温め、血行をよくし、発汗を促進するので、飲んでよく眠れば風邪は全快ということになる。
咳を止めるには
大根をすりおろして、その汁を飲むのもよい。消化を助けるので、風邪で弱った胃を守るし、おろし汁に蜂蜜を少量混ぜて飲むと、喉にうるおいを与え、咳を伴う風邪に効果がある。咳止めには、オオバコ(全草)を煎じて飲む、柿の実を食べる、カリンを砂糖漬けにしておいて食べる、キンカンの果皮を乾燥させて煎じて飲む、熊の舌を粉末にして飲む、葱の白い部分を火で焙り揉んで手拭いに包んで湿布する、などの療法がある。人参をすりおろして布にくるみ、首に巻いて咳を止める、という所もある。
からだを温めるには
風邪や冷え症の時、血行をよくし、からだを温める方法として、ニンニクを豚肉と一緒に食べる、ニンニク酒を飲むというものがある。卵酒の向こうを張るものとしては、葱と鰹節と味噌の取り合わせがある。葱の白い部分を1本細かく刻み、鰹節を削り、適量の味噌を一緒にどんぶりに入れてかき混ぜる。そこへ熱湯を半分ほど注いで飲むのである。また、蜜柑を丸ごと炭火で、皮が黒く焦げるまでゆっくりと焼き、皮をむいて熱いうちに食べる方法もある。
その他の治療法
西瓜(すいか)には利尿作用がある。果汁をとろ火で煮つめ、飴状にしたものを西瓜糖といい、熱さましに使う。梨の果汁を煮つめてシロップ状にしたものは咳止めとなる。
熱を下げるには、大根や蕪(かぶ)の葉を額にはちまき状にあて、手拭いでしばる。葉が熱を吸収してぐったりしたら、新しい葉と取り替える。
鎮咳・去痰には紫蘇(しそ)が効く。葉あるいは種子を5〜10グラム用意し、水1合半で半量にまで煎じて、服用する。
ダイエット・美容・健康の情報
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風邪をひかない、という人は稀である。古今東西、人類は必ずといっていいほど、1年に何度かは風邪をひいてきたし、今でもひいている。一般的症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛、発熱、咳、寒気、のどの痛みと腫れなどで、これらは風邪症候群と呼ばれている。原因はウイルスや細菌類の感染、寒冷、ほこりなどの刺激、アレルギーが挙げられる。風邪の症状の原因となるウイルスは100種類以上である。インフルエンザはA型とB型(C型もあるが日本では発症例がほとんどない)。どちらも似たような症状となるが、風邪の場合は熱が37度台、インフルエンザは38度を超えて40度近くまで出る。症状が重くなると吐き気や腹痛を伴い、下痢をする場合もある。昔は季節の変り目や冬の病気だったが、現在は冷房が普及し、夏でも風邪をひく人が増えている。そのため風邪薬は季節商品から年間商品へと変った。
風邪は万病のもと
なぜ風邪をひくのか。風邪のウイルスはそれほど強くはない。体力、気力、抵抗力、つまり免疫機能が正常ならば風邪にかかることはない。ところが仕事や遊びで疲労がたまっていたり、不規則な生活で栄養が十分でなかったり、睡眠不足だったりすると、風邪をひいてしまう。「風邪は万病のもと」という言葉がある。風邪くらいの弱いウイルスにとりつかれるような体力なら、他の強い病原菌にやられる可能性が大である。そこで風邪を軽視せず、大事をとって安静に、という戒め言葉となっている。風邪をこじらせると、肺炎など命にかかわる場合や髄膜炎になって入院生活を送らなければならないこともある。
風邪をひいたら
風邪をひいたらまず安静、というのは昔も今も変らない。風邪のウイルスをやっつける薬がないという状態も変っていない。細菌感染が疑われる危険な場合には、抗生物質という強い味方ができている。風邪の諸症状への対症療法がとられているわけだが、総合感冒薬とか咳止め、点鼻薬などが使われるようになるかなり以前から、いろいろな治療法が言い伝えられてきた。今でも実行されている方法がいくつもある。
古くから伝わる治療法
葱(ねぎ)をきざんで手拭いにくるみ、首に巻く。芥子(からし)の粉を湯で溶いて、胸に湿布する。卵酒を飲む。炎症を和らげる、熱をさます、発汗作用を促す、といずれも理にかなった風邪の治療法である。卵酒の作り方は、小さな鍋に卵黄1個と砂糖大さじ1杯を入れて、よく混ぜる。そこへお酒(焼酎を入れる地方もある)をコップ一杯に入れて弱火にかける。箸でよくかき混ぜながら加熱する。少し経ってから火を止め、熱いうちに飲む。からだを温め、血行をよくし、発汗を促進するので、飲んでよく眠れば風邪は全快ということになる。
咳を止めるには
大根をすりおろして、その汁を飲むのもよい。消化を助けるので、風邪で弱った胃を守るし、おろし汁に蜂蜜を少量混ぜて飲むと、喉にうるおいを与え、咳を伴う風邪に効果がある。咳止めには、オオバコ(全草)を煎じて飲む、柿の実を食べる、カリンを砂糖漬けにしておいて食べる、キンカンの果皮を乾燥させて煎じて飲む、熊の舌を粉末にして飲む、葱の白い部分を火で焙り揉んで手拭いに包んで湿布する、などの療法がある。人参をすりおろして布にくるみ、首に巻いて咳を止める、という所もある。
からだを温めるには
風邪や冷え症の時、血行をよくし、からだを温める方法として、ニンニクを豚肉と一緒に食べる、ニンニク酒を飲むというものがある。卵酒の向こうを張るものとしては、葱と鰹節と味噌の取り合わせがある。葱の白い部分を1本細かく刻み、鰹節を削り、適量の味噌を一緒にどんぶりに入れてかき混ぜる。そこへ熱湯を半分ほど注いで飲むのである。また、蜜柑を丸ごと炭火で、皮が黒く焦げるまでゆっくりと焼き、皮をむいて熱いうちに食べる方法もある。
その他の治療法
西瓜(すいか)には利尿作用がある。果汁をとろ火で煮つめ、飴状にしたものを西瓜糖といい、熱さましに使う。梨の果汁を煮つめてシロップ状にしたものは咳止めとなる。
熱を下げるには、大根や蕪(かぶ)の葉を額にはちまき状にあて、手拭いでしばる。葉が熱を吸収してぐったりしたら、新しい葉と取り替える。
鎮咳・去痰には紫蘇(しそ)が効く。葉あるいは種子を5〜10グラム用意し、水1合半で半量にまで煎じて、服用する。
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