受動喫煙と喘息

ここでは、 受動喫煙と喘息 に関する情報を紹介しています。
受動喫煙、つまり、環境たばこ煙は、米国環境保護局の報告書(1993年)の中で、すでに喘息を有しているこどもの喘息発作の回数や重症度を増す原因であると指摘されています。特に、家庭内における母親の喫煙の影響が大きく、女子よりも男子の喘息児の方が、受動喫煙による影響を受けやすいようです。また、家庭内で環境たばこ煙にさらされる年数が多いほど、肺への影響が大きくなるために、母親が非喫煙者である喘息児では年齢と共に喘息症状や呼吸機能が改善していくのに対して、母親が喫煙者であると逆にそれらが悪化していきます。
 また、環境たばこ煙は、乳幼児が気管支炎や肺炎にかかる危険性を高める原因であり、今までに喘息にかかったことのない子どもたちが新たに喘息になる危険性を高めている可能性がある、とされています。5歳未満の小児約700名を7年間追跡した米国の調査結果では、母親が10本以上たばこを吸っていると、その後、子どもが喘息になる危険性は、非喫煙者あるいは喫煙本数が10本未満の母親の場合と比べて、約2.5倍でした。
 一方、成人に対する受動喫煙の影響としては、例えば職場において受動喫煙を1年以上受けている非喫煙者では、慢性的な呼吸器の症状を訴える率は、受動喫煙なしの者と比べて高くなります(図)。しかし、環境たばこ煙にさらされることによって、呼吸機能が低下するかどうか、あるいは新たに喘息になる危険性が高くなるのかどうかについては、まだ統一した見解はありません。

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