肥満にリスクが2つ以上重なっている方は、今日から生活習慣改善に着手することが必要です。また、現在は肥満以外にリスクが伴わなくても、内臓脂肪型肥満では数年以内にリスクが出はじめる可能性が心配されますので、対策を始めて早すぎるということはありません。
特定健診では、肥満に他のリスクが1つ加わると「動機づけ支援」の対象となります。リスクが2つになると「積極的支援」の対象とされますが、この時点でも自覚症状がないことが多いため、保健師や管理栄養士がしてくれるこれらの生活習慣改善の支援をうるさく思う方もあるでしょう。
しかし、メタボリックシンドローム対策はリスクが重なる前に始めたほうがよいことが、市職員を対象に保健指導を先駆的に実施してきた兵庫県尼崎市の報告などで示されています。それによれば、54歳で脳梗塞を発症したAさんは、30代から肥満があり、42歳で高トリグリセリド(中性脂肪)を指摘され、44歳で高血圧、低HDLコレステロールなどのリスクの重なりが認められました。
もしリスクが出はじめた42歳で「動機づけ支援」が行われ、あるいは少なくとも44歳の時点から「積極的支援」が行われていれば、Aさんは脳梗塞にならずにすんだと考えられるのです。
こうした反省に立ち、ハイリスクな対象者に2次健診を実施し、集団指導や個別指導を重ねた結果、尼崎市職員のメタボリックシンドローム頻度は平成15〜17年の2年間で、男性は20.8%から14.4%に、女性は3.0%から1.9%に、それぞれ減少しています。
たとえ現在は肥満以外にリスクを伴わなくても、腹囲が基準を超える内臓脂肪型肥満の方は、数年以内にリスクが出はじめる可能性が心配されますので、肥満の改善に今から取り組んでも早すぎるということはないのです。
内臓脂肪型肥満ないぞうしぼうがたひまん
リンゴ型肥満
男性型肥満
腹部肥満
中心性肥満
上半身肥満
肥満のタイプの一つで、腹腔内の腸のまわりに脂肪が過剰に蓄積している状態。男性に比較的多くみられます。
肥満は皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分かれます。内臓脂肪型肥満は、腹腔内の腸間膜などに脂肪が過剰に蓄積しているタイプの肥満で、下半身よりもウェストまわりが大きくなるその体型から、「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。男性に多く見られるのも特徴です。また、BMIが25未満で、肥満ではないものの、内臓脂肪が蓄積している場合もあり、俗に「隠れ肥満症」と呼ばれることがあります。
この内臓脂肪型肥満を高血糖、脂質異常、高血圧などの上流に置き、内臓脂肪の蓄積を防ぐことが心臓病をはじめとする生活習慣病の予防につながる、と考えたのがメタボリックシンドロームの概念です。このため、メタボリックシンドロームの診断基準では、内臓脂肪の蓄積を必須項目としています。この場合の内臓脂肪蓄積とは、CTスキャンでおへその位置で体を輪切りにしたときの内臓脂肪面積が100cm2を超えているものをいい、これに相当する簡便な目安としてウェスト周囲径(男性85cm以上、女性90cm以上)が採用されています。
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特定健診では、肥満に他のリスクが1つ加わると「動機づけ支援」の対象となります。リスクが2つになると「積極的支援」の対象とされますが、この時点でも自覚症状がないことが多いため、保健師や管理栄養士がしてくれるこれらの生活習慣改善の支援をうるさく思う方もあるでしょう。
しかし、メタボリックシンドローム対策はリスクが重なる前に始めたほうがよいことが、市職員を対象に保健指導を先駆的に実施してきた兵庫県尼崎市の報告などで示されています。それによれば、54歳で脳梗塞を発症したAさんは、30代から肥満があり、42歳で高トリグリセリド(中性脂肪)を指摘され、44歳で高血圧、低HDLコレステロールなどのリスクの重なりが認められました。
もしリスクが出はじめた42歳で「動機づけ支援」が行われ、あるいは少なくとも44歳の時点から「積極的支援」が行われていれば、Aさんは脳梗塞にならずにすんだと考えられるのです。
こうした反省に立ち、ハイリスクな対象者に2次健診を実施し、集団指導や個別指導を重ねた結果、尼崎市職員のメタボリックシンドローム頻度は平成15〜17年の2年間で、男性は20.8%から14.4%に、女性は3.0%から1.9%に、それぞれ減少しています。
たとえ現在は肥満以外にリスクを伴わなくても、腹囲が基準を超える内臓脂肪型肥満の方は、数年以内にリスクが出はじめる可能性が心配されますので、肥満の改善に今から取り組んでも早すぎるということはないのです。
内臓脂肪型肥満ないぞうしぼうがたひまん
リンゴ型肥満
男性型肥満
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中心性肥満
上半身肥満
肥満のタイプの一つで、腹腔内の腸のまわりに脂肪が過剰に蓄積している状態。男性に比較的多くみられます。
肥満は皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分かれます。内臓脂肪型肥満は、腹腔内の腸間膜などに脂肪が過剰に蓄積しているタイプの肥満で、下半身よりもウェストまわりが大きくなるその体型から、「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。男性に多く見られるのも特徴です。また、BMIが25未満で、肥満ではないものの、内臓脂肪が蓄積している場合もあり、俗に「隠れ肥満症」と呼ばれることがあります。
この内臓脂肪型肥満を高血糖、脂質異常、高血圧などの上流に置き、内臓脂肪の蓄積を防ぐことが心臓病をはじめとする生活習慣病の予防につながる、と考えたのがメタボリックシンドロームの概念です。このため、メタボリックシンドロームの診断基準では、内臓脂肪の蓄積を必須項目としています。この場合の内臓脂肪蓄積とは、CTスキャンでおへその位置で体を輪切りにしたときの内臓脂肪面積が100cm2を超えているものをいい、これに相当する簡便な目安としてウェスト周囲径(男性85cm以上、女性90cm以上)が採用されています。
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