ウォーキングの総まとめ

ここでは、 ウォーキングの総まとめ に関する情報を紹介しています。
ウオーキングの生活習慣病予防効果、長続きするコツ、靴の選び方、病院のウオーキング教室のルポなど、昨年4月から毎月、さまざまな角度からウオーキングについて紹介した。この一年の総まとめとして、伊豆七島の大島でこのほど開かれた第1回御神火ツーデーマーチに参加した。ウオーキング活動の頂点ともいえるツーデーマーチ(ほかにスリーデーマーチやフォーデーマーチもある)に参加した時の様子を紹介するとともに、これまでこのコーナーで述べてきたウオーキング時の注意点のおさらいをしよう。

 磯の香りが漂う岡田港で、土曜日の午前5時30分、私はツーデーマーチの参加手続きを済ませた。港には既にウオーキングシューズとリュックサック姿の中高年が大勢集合、口々に「いい天気でよかったですねえ」と会話を交わしている。前日までの天気予報は「午前中雨で午後から曇り」だったが、空を見ると、晴れそうな雲行きだ。大会事務局によると、参加者は北海道から岡山県まで、83歳のお年寄りを筆頭に小学生までの約250人が参加した。平均年齢は55歳だという。
 少し空が明るくなってきた6時10分、主催者の日本歩け歩け協会とツーデーマーチ実行委員会から開会のあいさつ。それが終わると、全員でウオームアップのストレッチ体操となった。

ストレッチの注意点

 首、肩、胸、脇、ふくらはぎなどを、順番にまんべんなく。ゆっくりと行い、反動をつけない。からだを伸ばしたところで、しばし動きを止める。決して、痛くなるまで無理をしない。ストレッチの最中は息を止めない

歩き方

 上半身の力を抜いて背筋は真っすぐ。ひじは曲げて、手を軽く握り、腕は元気よく振る。ひざは真っすぐに。かかとから着地し、つま先で蹴りあげる。呼吸は一定のリズムで

 港の坂を登ると、いきなり後方かなたに朝日でピンクに染まった富士山が見えた。「まあきれい」と見とれる人、カメラを取り出す人、富士山に見向きもせずにせっせと歩く人。時間を競う大会ではないので、みんなマイペースだ。10分もたつと、一団はかなりバラけて、先頭と最後尾がかなり離れてしまった。南の島とはいえ、まだ冬。明け方はかなり寒い。私の服装は長そでシャツとセーター、 ダウンジャケット。靴は底が厚い革のトレッキングシューズ。
 私のリュックサックは、外枠に2つのアルミパイプが取り付けられており、それを開くとイスに変身する便利なもの。疲れて休む時など、地べたに座らなくて済むのでありがたい。中身は、お茶が入ったペットボトル、タオル、着替えの下着、雨具、地図、ラジオ、簡単な救急用具など。

靴を選ぶ時の注意

 かかとと土踏まずがぴったりフィットし、つま先にはゆとり。ひも付きで軽く、通気性のあるもの。かかとのクッションは衝撃吸収性のあるもの。靴底は指の付け根付近でよく曲がること。靴を水平な所に置き横から見ると、つま先が一センチくらい浮いていること
 20分も歩くと汗が出始めた。体内の脂肪が燃え始めたということだ。ダウンジャケットを脱ぎ、それでも暑くてついにシャツ1枚に。8時半ごろには、青空が空一面に広がり、日差しも強くなってきた。さらに2時間も歩くと、のどがからからとなり、リュックサックからお茶を出してのどを潤す。

水分補給

 かつて「運動中は水を飲むな」といわれたが、これは誤り。ウオーキングでも水分補給は必要。しかしビールやコーヒーではだめ。気候や運動量にもよるが、15分おきくらいに水分を補給したい

 初日のコースはAとBの二コースあり、好きな方を選択する。Aは岡田港から東海岸沿いに大島公園を経て伊豆の踊り子の里として有名な波浮港までの24キロ。Bは、波浮港からさらに西海岸を歩いて元町までの39キロコースだ。海岸コースといってもアップダウンが多く、けっこうきつい。要所要所に緊急用の車と誘導員が配置され、何かあればすぐに対応できる。これなら高齢者でも安心だ。コースに民家が少ないので、水の補給所や臨時トイレなどが設置されていた。
 四時間たったあたりから、足の裏が痛くなってきた。だんだん足をかばうようになり、視線は足元に落ち、歩幅も狭くなり、ひざも曲がってくる。おかげで、大島の雄大な景色を楽しむ余裕がなくなってきた。「山歩きでは四、五時間歩くことなど何ともないのに」との思いが頭をよぎる。どうも、舗装道路が問題のようだ。いつもの山歩き用の靴は、舗装道路を長時間歩くには適していないのかもしれない。歩行ペースが落ち、波浮港に下りる最後の長い坂で、後方の人たちに次々と抜かれた。「高齢者とはいえ、さすがに全国大会。みな健脚ぞろいだな」と納得する。

足のマメ

 マメができそうになったら、悪化する前に靴を脱いで、ばんそうこうなどを貼る。靴の内部の湿気を取るため、ひんぱん に靴を脱いで乾燥させたり、新しい靴下にはき替えることも有効

 波浮港到着は午後零時15分。八割近い参加者がすでに到着、地元の歓迎パーティーを楽しんでいた。私は、チェックポイントの係員に「トップは10時半到着です」と言われてびっくり。その人は24キロを3時間50分で通過、歓迎パーティーに参加することもなく最終目的地の元町に向かったという。24キロを3時間50分ということは、平均時速6.3キロ。上り下りがけっこうあるコースであることを考慮すると、かなりのハイペースだ。港では、地元の人が作ってくれたアシタバ汁と子どもたちの太鼓と踊り。大なべには、キンメダイとダイコンが煮立っていて、お椀によそう時に色鮮やかなアシタバの葉を入れてくれる。あまりのおいしさに、私は3杯もおかわりをしてしまった。足は痛いが、さいわいマメはできていない。スタート時には、「調子がよければ元町まで歩こう」と思っていたが、今日はここまでとする。
 翌日の日曜日は、1986年の大噴火以来12年ぶりに開通した、三原山の火口を一周する「お鉢めぐり」。噴煙を吐く噴火口を左手に、右手には太平洋の大海原を見ながらのウオーキング。昨日からの足の痛みも忘れてしまうほど雄大な景色だ。お鉢めぐりの後は、割目火口を経て、元町港まで下る15キロコースと、東側の裏砂漠を横断してから元町港に下る19キロコースの二コースに別れた。多くの参加者が19キロコースを選択したようだ。
 事務局によると、この2日間で途中脱落者はほんの数人。実は私、お鉢めぐりの後に足の痛みであえなくダウン。この「数人」の中に入ってしまった。

最後の注意

体調が悪くなったら中止。無理をしないこと
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