喫煙とがん

ここでは、 喫煙とがん に関する情報を紹介しています。
喫煙とがんについて、IARCによると口腔、喉頭、肺、食道、胃、膵臓、腎臓、膀胱、子宮頚部、白血病について発がん性ありと判定されています。
 また、アメリカのSGR(2004年)でも、口腔、喉頭、肺、鼻腔・副鼻腔、中・下咽頭、食道、胃、肝臓、膵臓、子宮頸部、尿路、白血病(骨髄性)は喫煙による因果関係がある、と判定されています。
 煙の通り道(くち、のど、肺)はもちろん、唾液などに溶けてとおる消化管(食道、胃)、血液中に移行して排出される経路(血液、肝臓、腎臓など尿路)、でもリスクが高くなる、というのももっともだと言えます。 喫煙とがんとの関係については古くから指摘されています。特に肺がんと喫煙との関係は、実際の症例に基づきその喫煙歴との関連を検討した研究は既に第二次世界大戦前に存在しています。ドイツのミュラーは1939年に肺がん症例の喫煙歴を調べてその関連を指摘しています。以後多くの研究がなされ、個々の研究でなく複数の研究から総合的に判断する総括報告が数多く存在し、特に近年その更新版が出ています。

 その代表例が国際がん研究機関(IARC)です。IARCでは、ヒトに発がん性があるとされる物質などについて系統的に評価を行い、実験のレベル、またヒトでの観察研究(疫学研究)のレベル、いずれにおいてもがんとの関連があるかどうかを検討し、最終的に、ヒトへの発がん性があるといえるか否かの判定を下しています。2004年に新たに蓄積された知見を加えて過去の総括が更新されました。これによると、喫煙および受動喫煙はいずれも「グループ1」、つまり、ヒトへの発がん性あり、と判定されています。この判定は、放射線、アスベストなどと同じカテゴリで一番あきらかなものです。ちなみにダイオキシンはグループ2Aであり、発がん性が強く示唆される、というものです。そこでは下記の部位について発がん性ありと判定されています。

口腔、喉頭、肺、食道、胃、膵臓、腎臓、膀胱、子宮頚部、白血病

 なお、この報告書は議論にも時間がかかり判定は相当慎重になされています。たとえば乳がんと受動喫煙について、研究結果からは発がん性ありと判断できるレベルだったものの、そもそもの喫煙そのものが乳がんについて発がん性ありと断言できる状況ではなく判断不可と判断されたため、受動喫煙と乳がんそのものについても判定不可とされている、などです。

 よって、この報告書の判定で示されている部位は、これだけの部位でがんになる、というよりはむしろ、少なくとも、最低限、これだけのがんを引き起こす、と言い切れるもの、というものと考えるのがよいでしょう。

 また、アメリカのSGRも2004年、1964年の初版以降40周年記念ということで更新版を公開しました。その中では下記の部位のがんは喫煙により引き起こされる、因果関係がある、と判定されています。

口腔、喉頭、肺、鼻腔・副鼻腔、中・下咽頭、食道、胃、肝臓、膵臓、子宮頸部、尿路、白血病(骨髄性)

 たばこの煙の中には発がん性物質があるわけですから、その煙を吸うという行為によって、煙の通り道(くち、のど、肺)はもちろん、唾液などに溶けてとおる消化管(食道、胃)、血液中に移行して排出される経路(血液、肝臓、腎臓など尿路)、でもリスクが高くなる、というのももっともだと言えます。

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