性格を生かす

ここでは、 性格を生かす に関する情報を紹介しています。
 自分の性格をとても嫌い、どうにかして違った性格にならないものかと悩んでいる人がいる。外向的で、おおらかで、豪傑肌の人はそんなことはちっともお構いなしで、勝手気ままに振舞っているが、内向的で、小心取越苦労で、神経質な人は、えてして何かにつけてウジウジして、豪放磊落(ごうほうらいらく)な性格の人をうらやましがるものである。
 人は顔形が異なるように、性格もさまざまである。結論的に言うと、どの性格が良くて、どの性格が悪いと言うことはできない。どのような性格でも良い面もあれば、悪い面もある。自分の性格について全く反省もなければ、気にもとめない人は、どうにかすると、他人に対する配慮に欠け、相手からは「無遠慮で、失礼な人」と思われがちである。何かにつけても大ざっぱで、細かい点に注意が行き届かないので、仕事をやらせても、勉強をやらせても失敗だらけである。そして失敗しても反省がないから、「失敗を成功のもと」にすることはできない。
 これに対して、何かにつけて引っ込み思案で、取越苦労をする人は、「石橋を叩いて渡ろう」とするので、精神的には疲れるが失敗は少ない。大ざっぱな人よりも勉強や仕事で良い成績をおさめることが多い。神経質が「出世型」の性格だと言われるゆえんである。しかしこれは、仕事や勉強に神経質な性格を生かしている場合である。折角良い神経質な性格を持ちながら、仕事や勉強にそれを生かさずに、自分の心身の変化ばかりに浪費している人がいる。これが神経症である。自分の顔付きが悪いとか、人前に出ると手が震えて字が書けないとか、医師にはどこも悪いところがないと言われているのに、やれ動悸がするとか、頭が重いとか、いつもグズグズこぼしているのが神経症なのである。
 気になることは、いくら気にすまいと思っても気になるのだから、仕方がないと諦めることである。そして、やるべきことを目的本位、行動本位にやることである。最初のうちはつらくても、このような生活習慣が身につくと、神経質の性格を自分の心身の変化だけに非建設的に使うことはなくなり、建設的なことに生かすことができるようになる。
 性格そのものは、一朝一夕になかなか変えることはできないとしても、客観的に見ると、消極的な人間が、積極的な性格に変化したように見えるのである。
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