「寝るほど楽はなかりけり」とはよく言ったもの。すでに使い古された感がある言葉ですが、昼間の活動で疲れきった現代人にとって、ゆったりとした気分で寝ることはまさに極楽。このとき問題になるのが寝具です。寝具のよしあしで眠りの極楽度も異なってきます。
敷き布団は適度の堅さが必要
「疲れがいやせるかどうかは、寝た時の姿勢が適切かどうかにかかっている。それは敷き布団の堅さ・柔らかさの問題です」と、快眠スタジオで眠りに関する調査を行っている石井一枝さんは話しています。
人間の姿勢は、腰と胸のブロックが沈むW字型。自然な立ち姿勢のときのW字のすき間は4〜6cmですが、寝ていていちばん気持ちがよいのはすき間が2〜3cmのときです(図参照)。もし敷き布団が柔らか過ぎる場合には、腰と胸のブロックが沈んでW字のすき間が大きくなり過ぎ、寝苦しくなったり、腰痛の原因になります。逆に堅過ぎれば骨が当たり、痛くて眠れません。つまり、適度の堅さが必要だということです。
しかし、今のところ布団の堅さ・柔らかさについての目安はありません。いちばんよいのは、選ぶときに実際に布団に寝てみることですが、売り場でそうするのは無理なこと。とすれば、マットレスと敷き布団の組み合わせを工夫して、自分にとっていちばん楽な姿勢を演出することが最良の手段だといえます。
ところで、ベッドマットについては専門店で体圧を測定してくれるところがあります。やや堅めのベッドでは、圧力は背中・腰・足の各部に均等にかかりますが、柔らか過ぎる場合にはお尻に圧力が集中し、落ち込んで寝苦しくなります。寝心地のよいベッドを選びたいのなら、こうした専門店を訪ねてみるのも一方法です。
保温、吸湿・透湿性が掛け布団の重要な要素
睡眠中の人間のからだからは熱が奪われやすいため、体温を保つことが掛け布団の役割の1つ。からだの周りに熱の放散を防ぐ壁を作ります。
「吸湿・透湿性も持ちあわせなければいけません。寝ている間には200ccくらいの汗をかくといわれるので、それを吸収し透過させることが快眠の条件なのです」(石井さん)。
保温、吸湿・透湿性の判断の目安になるのは布団の素材(表参照)ですが、「やはり、どっしりと重くなければ布団をかけている感じがしない」という人は綿素材の掛け布団を選ぶというように、結局は個人の好みということになりそうです。
さらに、忘れてならないのは枕の存在。安心して気持ちよく寝られることを昔から「枕を高くして眠る」といいますが、必ずしも高いほうがよいとはいえないようです。個人差はあるものの、枕に頭を乗せたときの布団からの高さが2〜4cmと、意外に低いほうが快適な睡眠を得られます。また、枕の1個所だけが頭の形に落ち込んで寝返りが打ちにくくならないように、枕がいくつかのブロックの組み合わせになっているものもあります。
いずれにしても、住宅事情から布団にしたり、お年寄りの寝起きが楽だという点からベッドにしたり、あるいは打ち直しをしながら綿素材の布団を使うなど、寝具はそれぞれの生活様式や好みによって選ばなければなりません。
http://www.net-dream.jp
敷き布団は適度の堅さが必要
「疲れがいやせるかどうかは、寝た時の姿勢が適切かどうかにかかっている。それは敷き布団の堅さ・柔らかさの問題です」と、快眠スタジオで眠りに関する調査を行っている石井一枝さんは話しています。
人間の姿勢は、腰と胸のブロックが沈むW字型。自然な立ち姿勢のときのW字のすき間は4〜6cmですが、寝ていていちばん気持ちがよいのはすき間が2〜3cmのときです(図参照)。もし敷き布団が柔らか過ぎる場合には、腰と胸のブロックが沈んでW字のすき間が大きくなり過ぎ、寝苦しくなったり、腰痛の原因になります。逆に堅過ぎれば骨が当たり、痛くて眠れません。つまり、適度の堅さが必要だということです。
しかし、今のところ布団の堅さ・柔らかさについての目安はありません。いちばんよいのは、選ぶときに実際に布団に寝てみることですが、売り場でそうするのは無理なこと。とすれば、マットレスと敷き布団の組み合わせを工夫して、自分にとっていちばん楽な姿勢を演出することが最良の手段だといえます。
ところで、ベッドマットについては専門店で体圧を測定してくれるところがあります。やや堅めのベッドでは、圧力は背中・腰・足の各部に均等にかかりますが、柔らか過ぎる場合にはお尻に圧力が集中し、落ち込んで寝苦しくなります。寝心地のよいベッドを選びたいのなら、こうした専門店を訪ねてみるのも一方法です。
保温、吸湿・透湿性が掛け布団の重要な要素
睡眠中の人間のからだからは熱が奪われやすいため、体温を保つことが掛け布団の役割の1つ。からだの周りに熱の放散を防ぐ壁を作ります。
「吸湿・透湿性も持ちあわせなければいけません。寝ている間には200ccくらいの汗をかくといわれるので、それを吸収し透過させることが快眠の条件なのです」(石井さん)。
保温、吸湿・透湿性の判断の目安になるのは布団の素材(表参照)ですが、「やはり、どっしりと重くなければ布団をかけている感じがしない」という人は綿素材の掛け布団を選ぶというように、結局は個人の好みということになりそうです。
さらに、忘れてならないのは枕の存在。安心して気持ちよく寝られることを昔から「枕を高くして眠る」といいますが、必ずしも高いほうがよいとはいえないようです。個人差はあるものの、枕に頭を乗せたときの布団からの高さが2〜4cmと、意外に低いほうが快適な睡眠を得られます。また、枕の1個所だけが頭の形に落ち込んで寝返りが打ちにくくならないように、枕がいくつかのブロックの組み合わせになっているものもあります。
いずれにしても、住宅事情から布団にしたり、お年寄りの寝起きが楽だという点からベッドにしたり、あるいは打ち直しをしながら綿素材の布団を使うなど、寝具はそれぞれの生活様式や好みによって選ばなければなりません。
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