「放射線療法や抗がん剤治療では効果がなかった60代の肺がん患者が、いまも元気に外来治療を続けている」
理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長は千葉大学と共同で取り組む「免疫療法」に手応えを感じている。
患者自身の免疫の働きを高め、がんを攻撃するのが免疫療法。谷口センター長らは異物を排除するリンパ球の仲間「NKT細胞」を巧みに利用する方法を編み出した。この細胞の働きを高める物質を患者に注射し、がん細胞を攻撃させる。がんだけを狙い撃ちするので正常細胞に与える影響が少なく、新たな治療法として期待が高まる。
2001年末から9人の肺がん患者を対象に研究を開始。肺がんは肺の周囲の「ろく膜」に転移すると半年程度で死亡する例が多いが、転移がみられた患者の半数が18カ月過ぎても元気に暮らす。
「安全性を確認している段階なので治療効果は明言できないが、普及へ可能性が出てきた」(谷口センター長)。この治療法が再発防止にも役立つかどうか研究中で、今後5年かけて30人の患者を調べ、有効性を検証する計画だ。
がんによる死亡が年々増えるなか、新たな治療法として免疫療法の確立を待ち望む声が強い。政府が今年度に始めた「第三次対がん10か年総合戦略」でも、免疫療法の1種である「ワクチン療法」の実用化を目標に掲げた。がん細胞の目印になる物質を患者に投与し、免疫反応の働きでがんを排除する仕組みだ。
大阪大学の杉山治夫教授はすべてのがんに共通してみられるたんぱく質「WT1」に着目。このたんぱく質の断片をワクチンとして使う治療法に取り組む。乳がんや白血病などほぼすべてのがんを対象に約50人の患者で臨床試験を実施。腫瘍(しゅよう)が小さくなるなどの成果を得た。
「これが第二世代のがんワクチンだ」――。三重大学の珠玖洋教授らはがんワクチンの威力を高める研究を進める。通常のワクチンは、がんを直接攻撃する細胞を増やす働きをする。だが実験段階で良好な結果を得ても、いざ患者に応用すると期待通りの効果が上がらないこともあった。
新ワクチンは乳がん患者の4人に1人にみられる「HER2」と呼ばれるたんぱく質を利用。これを人工合成して糖に包んで投与すると、狙った患部周辺で働く。通常のワクチンは攻撃役の細胞を増やすだけだが、新ワクチンは「ヘルパーT細胞」と呼ぶ細胞も増殖して攻撃役細胞を増やす働きがあり、在来型ワクチンと一線を画する。
まだ3人の患者に試した段階だが「副作用はみられない」(珠玖教授)ため、今夏には実際に治療効果を確かめる研究に移る。他の大学と協力して大規模な臨床研究も始める計画で、当面は20人程度の患者を対象にデータ集めを急ぐ。
免疫療法は複雑な免疫系の仕組みを利用するため、治療効果がばらつくことも多い。しかしここ数年、工夫を凝らした臨床研究で有望な成果が増えてきた。がん専門医らは「外科手術や放射線療法のように広く普及させるには、多くの症例を積み重ねて効果や安全性を科学的に検証することが大切」と指摘する。
日経新聞朝刊より
理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長は千葉大学と共同で取り組む「免疫療法」に手応えを感じている。
患者自身の免疫の働きを高め、がんを攻撃するのが免疫療法。谷口センター長らは異物を排除するリンパ球の仲間「NKT細胞」を巧みに利用する方法を編み出した。この細胞の働きを高める物質を患者に注射し、がん細胞を攻撃させる。がんだけを狙い撃ちするので正常細胞に与える影響が少なく、新たな治療法として期待が高まる。
2001年末から9人の肺がん患者を対象に研究を開始。肺がんは肺の周囲の「ろく膜」に転移すると半年程度で死亡する例が多いが、転移がみられた患者の半数が18カ月過ぎても元気に暮らす。
「安全性を確認している段階なので治療効果は明言できないが、普及へ可能性が出てきた」(谷口センター長)。この治療法が再発防止にも役立つかどうか研究中で、今後5年かけて30人の患者を調べ、有効性を検証する計画だ。
がんによる死亡が年々増えるなか、新たな治療法として免疫療法の確立を待ち望む声が強い。政府が今年度に始めた「第三次対がん10か年総合戦略」でも、免疫療法の1種である「ワクチン療法」の実用化を目標に掲げた。がん細胞の目印になる物質を患者に投与し、免疫反応の働きでがんを排除する仕組みだ。
大阪大学の杉山治夫教授はすべてのがんに共通してみられるたんぱく質「WT1」に着目。このたんぱく質の断片をワクチンとして使う治療法に取り組む。乳がんや白血病などほぼすべてのがんを対象に約50人の患者で臨床試験を実施。腫瘍(しゅよう)が小さくなるなどの成果を得た。
「これが第二世代のがんワクチンだ」――。三重大学の珠玖洋教授らはがんワクチンの威力を高める研究を進める。通常のワクチンは、がんを直接攻撃する細胞を増やす働きをする。だが実験段階で良好な結果を得ても、いざ患者に応用すると期待通りの効果が上がらないこともあった。
新ワクチンは乳がん患者の4人に1人にみられる「HER2」と呼ばれるたんぱく質を利用。これを人工合成して糖に包んで投与すると、狙った患部周辺で働く。通常のワクチンは攻撃役の細胞を増やすだけだが、新ワクチンは「ヘルパーT細胞」と呼ぶ細胞も増殖して攻撃役細胞を増やす働きがあり、在来型ワクチンと一線を画する。
まだ3人の患者に試した段階だが「副作用はみられない」(珠玖教授)ため、今夏には実際に治療効果を確かめる研究に移る。他の大学と協力して大規模な臨床研究も始める計画で、当面は20人程度の患者を対象にデータ集めを急ぐ。
免疫療法は複雑な免疫系の仕組みを利用するため、治療効果がばらつくことも多い。しかしここ数年、工夫を凝らした臨床研究で有望な成果が増えてきた。がん専門医らは「外科手術や放射線療法のように広く普及させるには、多くの症例を積み重ねて効果や安全性を科学的に検証することが大切」と指摘する。
日経新聞朝刊より
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はい♪こんばんはー先日、元気なじいちゃんが来院されました。82歳だそうですが、最近まで腰が痛いとか肩が凝ったとか分からなかったが、最近首が痛くなって整形外科に行き、低周波と首の牽引を2ヶ月やっているがなかなか良くならない!で、試しに「整体」というものを一度.
2007/07/30(月) 12:55:02 | 院長ブログ
千葉大学千葉大学 大学創立 1949年:千葉大学 創立母体 1909年:千葉農業専門学校1919年:東京工業専門学校1923年:千葉医科大学1923年:附属薬学専門部1939年:附属医学専門部1943年:千葉師範学校1944年:千葉青年師範学校1946年:東京医科歯科大学予科 学校種別 国立大
2007/08/01(水) 16:40:41 | 大学受験最新ガイド


